オリーブ油

今年の梅雨明けとても早かった!いよいよ暑い夏の始まりであるが、今の若い人達は余り海水浴には行かない。日光浴はお肌に悪いと極度に日焼けを嫌うようになった。むかし夏の炎天下で肌を焼き中高年になってから、シミだらけになっている女性達の後悔の言葉を教訓として聞き、なるたけ日に焼かないようにしているのだと思う。若い女性が海に行かなければ、水着姿を見るのが楽しみで海に行く男性もとうぜん少ない。それに極度に日焼けを嫌う女性が以前より多くなった。日傘やツバの大きな帽子、サングラスにマスク、暑いのに手袋までしている。肌の露出している部分がほとんど無い、完全武装の「お肌のミカタ」月光仮面である。

「こんにちは!」と自転車に乗り通りすがりに挨拶されたが、誰だか全くわからない!なんてことが先日あった・・・。我々の若い頃はクーラーが家庭には普及しておらず、夏は涼を求めて海水浴に行くのが楽しみであった。今のように良い日焼け止めクリームもなく、ビンに入ったオリーブオイルを体に塗る。そうすると肌が赤くならずに綺麗に日焼けすることが出来る。夏休みが終わり、学校が始まる頃になると「黒んぼ大会」なるものも開催され、お互いに色の黒さを競いあった。夏場色が白いと女の子にもてない。海に行かない時は自宅のベランダで肌を焼いたりもしていた。今の時代この黒んぼ大会などと名ずけて、イベントを開催をすれば直ぐに人権団体から猛烈な抗議を受ける。

当時は輸入品のオリーブオイルは値段が高く頻繁には使用できない。当然オリーブ油を料理に使うという発想はまるで無く、オリーブ油は日焼けオイルなのだとずっと思っていた。オリーブ油が料理油として本格的に使われ始めたのは、イタリア料理が普及し始めた40年位前からで、わりと最近の事である。しかしこのオリーブオイル、まがい品が多くてとても危険なオイルもあるらしい!着色されたり、他のオイルを混ぜたりして合成されているという。値段の安いものは全て紛い品ということで、250ml二千円以上のものでないと、だいたい合成オイルだとか。オリーブオイルはスペインが主産地であるが量が余り取れない。そのため需要が増えると紛い品が多くなるという。

エクストラバージンオイルを小さい鉢に入れ、子切りのバケットを皿にのせ付けて食べる。これ最高・・・。(千葉県八千代市勝田台、勝田陶人舎・冨岡伸一)

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