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思えば3年前、アメリカでは民主党のヒラリー・クリントンと共和党のドナルド・トランプ候補が大統領選でデットヒートを繰り広げていた。そして秋の大統領選で僅差でトランプさんが大統領に選出された。だがこの時の選挙ではロシアがトランプさんに有利になるように、ハッキングによる情報操作などを裏で画策したという疑惑が持ち上がる。議会制民主主義のアメリカは二大政党で、どちらかというと庶民側に立つリベラルな民主党と、経営者やキリスト教団体など保守層を支持基盤とする共和党に分かれて、だいたい2期8年ずつ交互に政権取ることが多い。民主党のオバマ大統領の後は順番から言えば、当然共和党の候補者のトランプ氏が政権に付くことになる。

しかしドナルド・トランプは不動産会社の経営者で議員経験など殆どない、政治には素人同然でただの愛国者であった。しかしそれだけに議員経験の長い議員のように、拝金主義のグローバリストや、ウオール街などとのしがらみがない。それに自身が金持ちなので、足かせになる大口の資金提供なども受ける必要がなかった。そのため従来型の共和党大統領とも全く異なる背景を持つ、大統領が誕生することになる。これには大統領を意のままの動かそうとする利益誘導のマスメディアの影のオーナーや、巨大企業のコンツェルンの経営者は面白くない。そしてトランプ大統領を引き摺り下ろすための大規模なプロパガンダが、多くのマスメディアにより執拗に繰り広げられることになった。

「どうですか?皆さんはトランプ大統領が嫌いでしょう!」でもそれはアメリカや日本のマスメディアによる歪曲された報道や、イメージ操作によるところが大きいかもしれないのだ。そこで彼が使ったのは最近のコミュニケーションツール、ツイッターというSNSである。これならマスメディアを通さず支持者に直接自分の考えをアッピールできる。最初このツイッターの使用にはマスメディアは批判的であった。「それはそうだ!」こんなことされたら自分達報道の立場がない。「フェークニュース、フェークニュース!偽情報」とトランプ大統領は叫び、マスコミの報道など無視する。アメリカに登場した今までにないタイプの異色な大統領。でもその風貌や言動に似合わず、彼は細心でなかなかクレバーです。

私もよく見ているアメリカのニュース放送局CNNは、特にトランプ大統領を激しく批判し続ける。でもトランプを失脚させようとする真の意図はなにか?我々日本人はお人好しでマスメディアを疑うことなどしない。

(千葉県八千代市勝田台、勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

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