温暖化

このたびの組閣で若干38歳の小泉進次郎君が環境大臣に就任した。彼は最近滝クリとも「出来ちゃた結婚!」いよいよ準備万端、将来の首相候補としての階段を一歩一歩の上っていくことになるのか?就任早々先のニューヨーク国連本部で行なわれた「気候行動サミット」では「脱炭素社会への実現に向けて、各国と協力していきたい」などと単純明快な英語で訴えた。彼は関東学院大学からコロンビア大学の大学院に進学したが「まともな英語が話せるのか?訳の分からないセクシーなどという言葉をあの場で使って」とマスコミには非難されたが、流暢な英語を話す河野大臣よりも愛嬌があって良いと私は感じた。しかしこの会議ではCO2排出量の最も多い肝心のアメリカがパリ協定からの離脱状態では、CO2削減も進まない。

もしこのままCO2が増加し温暖化が進むと、グリーンランドや南極の氷が解け海水面が上昇する。1メートル上昇するだけでツバルなど、南洋のサンゴ礁の国々やデルタ地帯のバングラディシュでは国土面積の多くを消失する。するとこれらの住民は移住先を求め、難民として海外に出るしかない。幸い日本は地図で見ての通り山地が多いので危機感も余りないようだが、国土のほとんどが平野の国では心中おだ穏やかでない。でも考えて見れば地球規模での海水面の上昇下降など、歴史を振り返ると常に起きている。万葉の頃はここ市川も今より少し海水面が高く、真間山下まで海水が流れ込んでいた。今住んでいる私の自宅も当時は遠浅の海で、その証拠に1メートルも掘ると貝殻が沢山出てくる。東京も丸の内から東、下町は殆んど湿地や海であった。

最近東京湾岸の埋立地には沢山のタワーマンションが建ち並ぶ!よく考えて見ればこれは非常に問題で、より危険な場所へと移動していることになる。それに一箇所に高い建物が集中すると、重さに耐え切れず地盤そのものが沈んでいくという。たとえば南極大陸では氷が積み上がり山の殆んどの部分は氷で、その重みで実際の地盤部分は海抜以下なのである。氷がとけ軽くなると徐々に地盤も上昇してくるそうだが、どのくらいの高さになるのか分からないらしい。もう40年もまえ首都を那須高原などに遷都する話しもあっが、その後頓挫した。これから国家百年の計を考えると標高が高く、より寒冷な場所への首都移転を本気で考える必要があるのではないかと思う。

先月千葉県では台風の直撃を受け、強風に煽られた木々の倒木により停電が長く続いた。温暖化により台風の勢力も今後増してくるという。八千代市のわが工房も森から吹き飛ばされた枝や落ち葉でご覧の通り。(勝田陶人舎・冨岡伸一)

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