パスタ

パスタには大きく分けてスパゲッティーのようなロングパスタとマカロニなどのショートパスタがあり、その種類は100を数えるという。パスタの起源は13世紀イタリアの商人マルコポーロがシルクロードを通り中国に旅したあと、イタリアに伝えたのが始まりと思っていたが、以前イタリア人に聞くと「いや、パスタはイタリアのオリジナル!」との答えだった。シシリアでは昔から食されていてその起源ははっきりしないらしい?パスタにはトマトソースが使われるがトマトは南米原産である。そのため15世紀新大陸発見によってイタリアに伝えられたので、今のパスタ料理はそれ以降に発展してきた。でもパスタと中国の麺類は非常に似ており、そのルーツは中国にあるのでは?と個人的には思っている。

そのためかイタリア人は中国に近親感をいだいているようだ。ヨーロッパの国々なかで積極的に習近平の政策、一帯一路に参加し中国との関係を密にする。特にイタリアの重要産業、バックなど皮革製品やアパレルの縫製工場は中国資本を導入、結果イタリアにはいま多くの中国人が滞在している。「メイド・イン・イタリー」といっても経営者と作り手のほとんどが中国人では、そのブランドイメージも半減する。「軒下を貸して母屋を取られる」イタリア人も単純なので彼らの狡猾さがわからない。そしてそのことが今回のコロナウィルスの大規模な拡散につながっているらしい。中国の甘い誘惑に乗り関係を深めると、いろいろトラブルも多くなる。

まだ改革開放が中国で始まる40年以上も前、ペルージアのイタリア語の語学学校には共産中国から、二人の留学生が来ていた。平らな赤ら顔、グレーの人民服を着て見るからに田舎者で苦学生という感じ!しかし教室では前席に座り一生懸命無心に授業を受けていた。同じ東洋人なので話しかけても微笑むだけでわれ関せず!誰とも交わろうとしなかった。当時中国は文化大革命が終わってしばらくたった頃で全くの鎖国状態、まだ外貨も殆んどない最貧国であった。そのため留学できる彼らは母国では相当なエリートだったに相違ない。今では中国共産党外交部のトップクラスの地位にいるかも?もっと積極的に話しかけて友達になっていれば、金儲けのコネクションができたはず・・・。ハハハ、冗談です。中国人はそんなに甘くない。

イタリアがコロナウィルスの蔓延でいま大変なことになっている。中国資本を当てにした、その代償は大きい。気をつけよう中国資本と武漢肺炎。

(勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

“パスタ” への2件の返信

  1. パスタの起源のお話は、とてもおもしろいですね。「マルコポーロは、中国に行っていないかも知れない」との説があるそうです。
    フォークが使用されるのは約300年前位からで、それまではパスタを手づかみで食べていたらしく、また、中国から伝わったなら「箸の使用やスープに入れて食べること」など食文化のことが、紀行文に残ってもいないようです。
    「イタリアオリジナル!」と「中国からの伝来」は白黒つけ難くて、パスタの種類の多さと同様で、文化を語るのは歴史を語ることなので楽しいです。
    一方で、中国資本頼みと武漢肺炎が及ぼす影響は、かつての大恐慌後の世界大戦を想起させます。こちらの歴史は、教訓を活かし繰り返して欲しくないです。

    1. いよいよ緊急事態宣言の発令で人の移動が著しく制限され、とろあえず旅行、飲食や物販を生業にしている人々の生活を直撃する。それで政府は多額の現金をこれらの人々に給付するとう。この政策は米国を初め各国が同時に進めているが、コロナが収束した後この膨大な過剰流動性は市中に留まることになる。行き場和失ったこの大量なマネーは株式市場や不動産などに流れ込み、資産バブルと悪性のインフレをもたらすことになるかも?
      でもこの状態を放置すれば資金が枯渇し直ぐに経済恐慌になることは必然です。よってこれは悪魔の選択でどちらも最悪!トランプさんは再選に向けて絶対に直近の株式市場初め経済崩壊を先送りにしたいところ。これに各国政府が追随する政策をとりはじめた。
      とりあえず多額のマネーサプライで乗り切る。でも毀損した通貨は近々信用を失いタダの紙切れに!各国政府はこれを理解したうえで協調してこの政策をとっているのでは!そして紙幣など紙切れにして、次はいよいよ暗号通貨の時代へと変えたい。
      朝起きてみたら蓄えた紙幣が使えない!戦後ある程度金を持っていた父親は徳政令で一定額しか新札に替えられず、喰うに困るようになった。
      国を信用するな!親父の遺言です。絶対にそんなことはない!とじこもっていると、ろくなことを考えない昨今です。

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