茶飲み話・ジェイソン

「厚切りジェイソン、ネットでフルボッコ!」という記事を見た。なんでもあのお笑いタレントで「ホワイ、ジャパニーズピープル」と切り込むジェイソンさんが昨年出版した投資本に批判が殺到しているそうだ。その時ジェイソンさんは値上がりを続ける米国株投資信託VTIを日本人に進め、それに乗った人が多くいたらしい。

ところがその時を境に米株は下がり続け、現在では損失を抱えている人がかなりいるという。そこでネットでスレがたち騒動になった。人に投資を薦めるのは本当に難しい。自分が投資で儲かり他人にも進めたときは、多くの場合その時が頂点でそこから下落する。かといって値が下がりをして見向きもされない投資対象を、人に勧めるわけにも行かない。

「日本人は本当にお金や投資の話をしませんね!」アメリカでは自宅に芝刈りに来る庭師が銀行に勤める家主に、「これからアップル株は上がるのだろうか?」などと普通に聞いてくるという。私も若いころヨーロッパにはよくでかけたが、ホテルで朝食をとると隣の席に座るアメリカ人に笑顔で「今日ダウ平均200ドルも上昇したね」などと挨拶代わりに話しかけられたこともある。

その時の印象では「この人たちは挨拶代わりに株の話を初対面の人とするんだ」とカルチャーショックをおぼえたことがある。私も金融、経済の話は嫌いではないが、初対面の人に挨拶代わりに「日経平均上がりましたね」などと今だに言ったことはない。株式投資など日本人にとっては影でこそこそするもので、口外しないのが常である。

参議院選も近づいたが争点は「日本人は昔のように一億総中流!豊かになるのはどうすべきか?」だと思うが、お金に執着しない美意識を持つ日本人庶民が全体的に豊かになる術などないのでは?お金にこだわる一部の金持ちは益々富み、金融に無関心な庶民は貧困にあえぐ。(投資でも汗水たらして働いても、苦労だけで儲からない時代になった。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

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