茶飲み話・トマホーク

「米巡航ミサイル購入打診、トマホークで反撃能力を確保」という見出しが先週読売新聞の一面に躍った。緊張感高まる現在、日本は反撃能力の向上を目指し、国産ミサイルの改良計画を進めているが、早期に配備できるトマホークが抑止力強化に不可欠だと判断したようだ。この法案には親中派の公明党議員も反対しないということで、いよいよ中国による沖縄、尖閣侵攻が身近に迫ってきた気がする。

この突然の発表は先日開催された中国共産党大会の決議によるところが大きい。この会議では習近平主席の続投が決まり、新しく任命された首脳陣は全て好戦的な習近平派で固められたことで、独裁政権の構図がより鮮明となった。これで台湾武力侵攻に反対する人は誰もいないので、今後中台戦争が始まることが濃厚だ。すると日本も尖閣で中国と一戦交えることもありえる。

「大学は出たけれど就職先がない」今中国では仕事のない若者が急増している。習近平政権によるハイテク企業つぶしや、コロナ蔓延防止での過度な都市封鎖、外資系企業の国外逃亡など産業の衰退が著しい。経済成長率はマイナスに低迷し、かつてのキラメキは急速のしぼむ。しかし独裁国家中国ではデモひとつ起こせない。政府に逆らえば収監どころか簡単に消される。中国はあの貧困だった昔の毛沢東時代に戻っていくのだ。

でも同時に日本もまたあの暗い戦後に戻る可能性がある。もし台湾戦争が拡大し、ミサイルが首都圏を襲えば日本人もただではすまない。運よく生き残っても食い物もない生活が待っているかも・・・?現代人は全く想像もできないだろうが、たかだか70年前の首都圏では多くの人が米軍機の空襲で焼け出された。冨岡家も郊外のしもた屋に移り住み、芋やカボチャで飢えをしのぐ日々を送る。

「世の中の推移には70年周期というものがあるらしい」。戦後から77年!今は食い物などスーパーに行けばくらでも安く買える。ところが核ミサイルの一発でまた振り出しに戻ることも・・・。今日も北朝鮮からまたミサイルが発射された。長いこと米国という鷹に守られ「平和なカエルの楽園」でボーと過ごした日本人!そろそろ目を覚ますころかもよ。(雁の代わりにミサイルが飛んでくる。勝田陶人舎・冨岡伸一)

© 2024 冨岡陶芸工房 勝田陶人舎