銀杏
工房のある勝田台団地のバス通りには、大きな銀杏並木がある。毎年この時期になると黄色く綺麗に紅葉する。眺めているには良いのだが、落ち葉を片付ける近隣の住民は大変だ。
この団地も高齢化が進み、皆さん掃除に苦労している。そこで去年この銀杏の木を大胆に剪定した。剪定というより幹の半分を伐採したのだが、銀杏の木は生命力が強く、一年でまた大きく枝を伸ばした。しかしさすがに今年はギンナンの実はつけていない。
私はギンナンが好物だ。あの少しほろ苦い味は酒の肴にも良く合うが、一番はやはり茶碗蒸しであろう。
茶碗蒸しはけっこう作るのが難しい。卵とダシの割合、最適な蒸し時間。ちょっと間違えると上手くできない。焼きプリンのように硬いのはいただけないし、卵が少ないと固まらない。卵は良くかき回しコシキで卵の目を取り、なめらかにするとよいという。
卵のカラザ(目)は昔なんの料理でも必ず取り除いていた。なんでだか良く分からないが、我が家では取っていたのだ。カラザを取るのはとても難しい。箸が上手く使えないとなかなか取れない。今はカラザは栄養価が高いと分かり取らなくなった。
ただ茶碗蒸しや、卵焼きは取らないとだめだ。カラザは卵をかき回しても混ざらないので、その部分だけ白く残り見ためが良くない。
皆さんのご家庭でも以前はカラザを必ず取っていましたか?