茶飲み話・デジタルゴールド

 

いよいよ来週にはアメリカでトランプさんが大統領に就任する。すると今まで長く続いてきた既得権を伴う無駄な組織をぶち壊し、制度改革を大胆に行うので、我が国にも少なからず影響が及ぶ。その中でも一番の懸念はお隣中国との対立が深まるなかで、日本の防衛は自らで行え!などと言いだし、日米安保条約の改定などを迫ってくる可能性である。日本の防衛はアメリカが守ってくれるなどという、都合の良い幻想はそろそろ終焉するかも。

でも私の関心事はビットコインをアメリカの準備金に入れる!というトランプさんの選挙公約が本当に実行されるのか?という事である。もしこれが実現されれば「海の物とも山の物とも」分からなかった暗号資産ビットコインが、通貨として認知されたことになる。するとビットコイン価格は急上昇し、持っている人に多大な利益をもたらす。

中国では現在ビットコインを個人が持つことを禁止しているので関係ないが、お隣韓国ではビットコイン購入が空前のブームで多くの人たちが競って買っている。ところが我が国はどうだろう?テレビでは最近、ビットコイン交換所の広告が多く流れるが殆どの人が無関心である。今や韓国の方が通貨のデジタル化が進んでいて、現金などほとんど使用していない。そのため彼らの方がビットコインに対する認識が深い。

私がビットコインに興味を抱いたのは5年前だが、所有する意思など全くなかった。でも仮想通貨の購入はスマホを使い複雑なので、75歳を過ぎると口座開設ができない。年寄りが操作を間違えると色々問題が発生するのだ。そこで74歳の時にビットコイン交換所に娘の指示に従い口座開設したが、現在もお金はいれていない。でも証券会社のニーサ口座で、ビットコインを間接的に購入する裏ワザもある。

最近では暗号通貨ビットコインをデジタルゴールドと呼んでいる。これはゴールルドと同じく、発行枚数が決まっているので簡単に刷ることが出来ないからだ。そこで紙幣が紙くずになる前に未来の通貨として人気が出ている。でもこの現象はゴールドにとって新たなライバルが出現したことになる。もし今年、ビットコインに資金が集中すと本物のゴールドの注目度が低下するので注意も必要だ!(ゴールドとビットコイン、未来の覇者はどちらか?勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

茶飲み話・ロボット

 

「ロボット・生涯を共に」という記事が新年、読売新聞の一面に大きく踊った!記事の内容はこれから10年もたつと車は自動運転になり、家事や介護はロボットが担当することになる。これにより少子化による人手不足は解消し、明るい未来が待っているという。それならなお一層、現在の人手不足解消のため移民を多く入れる必要など無いのではないかと思う。

未来を予測することは難しい。でも通常、若年層が減少すれば国力は衰え、繁栄は望めない。しかしその不足分をロボットが補えば、ある程度バランスが取れるのかも?ロボットは食事もしないし、不平不満をいう事もないので一緒にいて楽である。あと10年もするとロボット看護師付き老人ホームも登場するので、その頃までは元気でいたい。

無人のロボタクシーが街を行きかい、空からはドローンによるヤマトの宅急便が届く、家を守るのはロボット犬のハチ公だ。この程度の事なら後5年もあれば実現可能で、10年もしたら簡単な家事や話相手になってくれるロボットワイフも登場するだろう。そして最近はあまり話題にならないメタバース仮想現実も急速に進行中だ。ゴーグルをつければモテモテもイケメンにも変身できる。そうなれば増々、煩わしい生身の人間との結婚などしなくなり少子化に拍車がかかるかもね。

過去を振り返り昭和と共に目を閉じるのも、テクノロジーに身を委ね120歳まで生きるのも個人の自由だ。人はなるようになる。赤提灯で飲んだくれ身体を壊す者もいれば、食べ物に気遣いフィットネスで身体を鍛える高齢者もいる。でも30年後の未来を見たいと望めばそれなりの努力が必要だ。行きつくところは「1に健康2にお金」ということになる。

何となく時に身を任せ、流されて生きれば多少健康でも認知症の予備軍になる。変わりゆく未来をなるたけ長く見てみたいと望めば、心身を常に刺激することが必要だ。そのため来る日も来る日も、淡々と自分の決めたルーティンワークをこなすしかない。未来は現在の延長線上にある・・・。(明るい未来と暗い未来が混在する現在、どちらになるかは我々の思いの中にある。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

茶飲み話・2025

 

いよいよ日本人にとって大問題の2025年がやって来た。今年は我々全ての団塊世代が後期高齢者に到達する。すると年金受給や医療負担費が増大し、国家財政は破綻に向かっていく。これからは今までのように政府に老後のサポートを期待しても難しい。税金を払う現役世代は年々減少する一方で、介護などが必要な高齢者が増加し続けているのだ。

若い人の間では「なんで日本人の給料は上がらないのか?」という疑問が聞こえてくる。これにはいくつかの原因があるが、まずは企業が社員より株主を大切にするようになった。最近企業は利益が出ると、まずは社員のベースアップより、株主に対する配当金や自社株買いを優先する。そのうえ政府の財政難から税金などの支払いが増え、給料から大きく天引きされる。結果として多少の昇給では実質賃金は上がらない。

また一億総中流なども遠い昔の話で、今や不動産や株式などを所有する一部の富裕層と年金や給与所得で生活する多くの貧困層に二分された。以前は普通に働き給料の一部を貯金すれば中流の生活が保障されたが、現在これでは中流生活など維持できず、貧困層に沈んでいく。そして年金だけを当てにする高齢者もまた物価高で、生活苦にあえいでいる。

その一方でアメリカではトランプ大統領の登場で、増々世界の富がアメリカ一国に集中する構図になった。現在のアメリカには技術革新を席巻する大企業が集中し、時代をリードしている。アップルを始め、スマホなどのインターネット情報関連企業はアメリカが独占しているのだ。それにより我々が日々何となく使っているスマホを通じても多くの金がアメリカに流れている。

かつて日本には世界の技術革新をけん引していく多くの企業が存在した。しかし現在ではパナソニックを始め、以前の勢いは影をひそめる。そして残念だが今後は少子高齢化によって日本が復活する見込みはうすい・・・。以前から警告しているように、老後生活は自らで守るサバイバルの時代に突入した。(私のブログを通じて豊かな老後を送れるよう、お抹茶を飲みのみ一緒に考えて欲しい。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

茶飲み話・新年

 

皆様、明けましておめでとう御座います。本年もブログのフォローなどよろしくお願いします。なんとなく始めたホームページのブログ書きも早いもので6年も経過し、時の過ぎていく速さにはたじろぐばかりです。幼少の頃より、どちらかと言うと勉強嫌いで文章を書くことなど苦手としてきましたが、いざ始めてみるとこれが中々面白い。心の機微や情景など文章で綴るうちに、苦も無く筆が進むようになってきた。

人生という長いマラソンレースも、そろそろゴール地点が望める年齢まで来ると残された時間などを推測し、何かやり残したことがないかなど思いを巡らす。なにしろ一度きりの人生なので無駄な時間の浪費は避けたい。いつの頃からか理想にしてきた「納得のいく茶碗、一個作りたい!」の思いを、終焉の時まで持続できれば良いのだが、人の一生など直ぐに消える泡沫にしか過ぎないと達観を気取る。

さて浮世に目を移すと、新年なので何か明るい話題を探してみる。いま最も注目されているのが、急速に進んでいる量子コンピューターの開発である。すでにグーグルなどでは一部完成しており、数年後には一般にも普及するという。量子コンピューターは今までのコンピューターの1万倍の処理速度があり、世の中を劇的に変えていく。これにより医学では癌のメカニズムなども解明され特効薬なども出てくる。

そして遺伝子解析や老化の仕組みなども明らかになれば、10年後日本人の平均余命は120歳になるという。するとあと10年元気でいれば一気に寿命は30年も伸びるかも?しかし100歳の壁を越えたい人はそれなりの準備も必要だ。まずは長い人生、何を生きがいとするかだ。そんなに長生きしたくないという人も多いが、いざ死ぬとなるともっと生きたいと願うのが人の業である。

今年は新年早々アメリカではトランプさんが大統領に就任し、世の中の状況や価値観が激動する可能性が高い。簡単に言うとアメリカ一国に富が集中し、ヨーロッパや東アジアからお金が逃げていく。わが国も例外でなく、観光業以外はあまり期待できない。でもお隣の中国や韓国の経済状況はもっと酷いので、移民などの流入も気になる・・・。(これから世の中は加速度的に進歩する。10年後には今と全く違う風景が見られるので楽しみにしている。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

 

茶飲み話・鉱山

 

むかし日本各地に点在していた鉱山も、今では唯一操業を続けているのは鹿児島県菱刈にある住友金属鉱山のみになった。ここでは現在でも金を採掘し、その量は年間で4,5トンだが1トンの金価格が現在150億なのでそこそこの金額になる。比重の重い金は地中深くマグマに存在し。火山によって噴き出す溶岩や温泉の湯に溶けて地上に運ばれるので、火山国日本はかつては多くの金が産出した。しかし現在ではほとんど堀りつくし、唯一菱刈鉱山のみが現存している。

「ここまで金価格が高騰すれば金鉱山会社はさぞ儲かっているはずだ!」と思うが実際にはそうでもない。それは人件費や電気代を始め採掘コストの上昇と、掘り出す土砂に含まれる金の量の減少などがある。最近までのように金価格が年間10パーセントや20パーセント程度の上昇率ではたいして儲からないのである。しかし今年のように年間40パーセントも上がり続ければ話は違ってくる。

もしどこかで金価格がもっと急騰すると鉱山会社の株は金価格以上に上昇するのでギャンブル好きには魅力的だ。でも鉱山会社は倒産することもあるので、欲かいてオケラになる事もある。しかしアメリカ株式市場には世界の鉱山会社にまとめて投資するインデックス・GDXというETFもあるので、一獲千金を夢見る輩にはよいかもね。(捕らぬ狸の皮算用)

何を言いたいかというと、もし今の金価格が割高なら海外の鉱山会社がウハウハで株価急騰してなければおかしい。それが金価格は上がるが鉱山会社は利益が薄く停滞したままである。日本に住んでいると分からないが、今は世界的に高インフレで全ての生産コストも上昇している。そのため金価格も押し上げられて値上がりし続けているだけだ。決して金価格のみが上昇しているわけではない。

もういい加減に世界の中央銀行が輪転機の速度を上げ紙幣を増刷して、福祉や減税などで多額の金をバラまくのを抑えて欲しい。このままいけばどこの国でもハイパーインフレになり、通貨価値は減り困るのは我ら年金族である。でもこのような話はマスコミでは大きく報道しないので私が代弁している・・・。(今年最後の投稿になります。本年もお世話になりました。来年も茶飲み話、退屈しのぎにお付き合いください。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

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