茶飲み話・サラダ
「このシャキシャキ感、たまらないね!」とはコンビニで買うハムサンドですよ。つい最近まで、こんな新鮮レタスが挟まったサンドウィッチなど、食べた経験がない。また包装紙も、オニギリのように簡単に開封できグーである。誰が考えたのか?手を汚さずに食べられるのは有難い。こんな細やかな気遣い、日本人にしか出来ないと思う。
でもここでちょっと咀嚼を止め記憶をたどろう。そもそも日本人はいつ頃から、サラダなどの生野菜を口にするようになったのであろうか?すくなくても私が中高生ぐらいまでは、日常サラダを食べていた記憶などないのである。調べて見ると日本人が一般的にサラダを食するようになったのは、化学肥料が普及した1970年代になってからだという。
「いつか俺もセロリの丸かじり、やりてえな」小学生の頃、放映されていたアメリカのホームドラマ「うちのママは世界一」はいつも素敵なママの作る美味そうな料理が卓上に乗るので、垂涎の眼差しで見つめていた。ある時このドラマに登場する同年代、ジェフ少年の姉さんが美容によいのか?当時はまだ日本にはなじみがなかった手に握ったセロリの茎を、サクッと丸かじりする。「姉さんイカシテルじゃん!」でも私がそれを実現したのは大分あとの事である。
サラダといえばいま気にいっているのは、たまに行くサイゼリヤのシーザーサラダである。自家農園で栽培したパキパキの新鮮野菜が、サラダボールに山盛りで運ばれる。「これでいいんだよ、これで」と思わずニヤリ。一般的にレストランに入り、気に入らないのはサラダの盛りの少ないことだ。「葉っぱなど安いのだから、もっとサービスしろや!」
現在野菜など農産物、特に大豆やトウモロコシの価格が上昇している。そこにウクライナで戦闘が起これば、広い平地が続くこの地域は小麦の一大産地なので、小麦価格が暴騰するのだ。原油はすでに高騰し、電気ガス代や食料価格まで急騰すれば、いよいよ深刻なインフレがやってくるかも?(何が起こるかわからないので、とりあえずカップ麺や缶詰など日持ちのする食品の備蓄を心がけよう。勝田陶人舎・冨岡伸一)