茶飲み話・台風

 

九月も下旬になり、朝晩はやっとエアコン無しても過ごせる季節になってきた。しかし今夏は本当に暑かったね!通常はお盆を過ぎるとなんとなく秋の気配を感じるが、今年はそれもなくずっと熱帯夜が続いた。もし仮に我々が子供の頃のようにエアコンがなければ、灼熱地獄の熱中症でバタバタと倒れる人が続出したことだろう。おかげで私はエアコンの効いた自室にこもり、あまり外出せずに過ごした。

このように高温が続き太平洋高気圧の勢いが増すと心配なのが巨大台風の襲来である。先月も大型台風9号が中国の福建省を襲い、猛烈な風雨は車さえ吹き飛ばし多大な被害をもたらした。中国大陸は広大な平野が広がり、治水のインフラが未発達なので未曽有の浸水被害に見舞われている。金になる高層マンションは多く建設しても、金にならない治水工事は後回しのつけが来た。

何本もの大河が横切る中国大陸は古来より水との戦いの歴史である。そのため国を治める者は常に治水に心血を注いだ。ところが今の共産党政権は住宅、高速道路、鉄道などに力を入れ、水害に対する備えがおろそかになる。地形などを無視し、そこかしこに高層マンションを建設した結果、洪水で地盤が緩み倒壊するマンションまで出る始末だ。

「多額の住宅ローンを抱えても、マンションさえ手に入れればリッチになれる!」と不動産会社にあおられた庶民が競って高額なマンションを購入した。一戸の額がサラリーマンの年収の2,30倍だというので驚きだ。でもマンションは毎年値上がりしていくので問題ないと誰もが錯覚したのだ。ところが膨れ上がった不動産バブルがついに破裂した。

もともと地震の少ない中国大陸では高層マンションの建設もいい加減。そして建築基準も緩いので鉄筋の使用量も少ない。なかには鉄筋の代わりに竹なども使っているらしい。これでは震度5程度の地震や巨大台風に耐えられない。そして高層マンションなど5度傾けば無価値になる。(金、金、金と金の事しか考えない欲望大陸の未来は真っ暗である。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

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