茶飲み話・サンマ
九月になり猛暑も過ぎると、いよいよ食欲の秋がやってくる。秋と言えば何といっても魚ヘンに秋と書くサンマが最初に思い浮かぶ。ところがこのサンマ、最近では中国の乱獲により漁獲量ば減少し、型が小さく油のノリが少ない。そのうえ価格も高く、庶民の食卓からは遠ざかっている。一尾千円ではサンマの塩焼き定食が鰻丼なみになる。
「日本の海産物、全面輸入禁止!」という嬉しいニュースが中国からあがった。原因は福島原発の処理水放出である。この処理水の中には微量のトリチュウムが含まれていて、そこに生息する魚を食べると健康を害するという理屈だ。でも実際にはトリチュウムは海水の中にも含まれていて、なんら健康には影響がない。中国の原発からも日本の8倍濃度のトリチュウム水が放出されている。
でもこのでっち上げニュースにより、一番困っているのが中国の水産業者である。この情報が伝わった翌日にはパタリと魚市場から人影消えた。そのあげく食塩の買い占めに走り、どこのお店からも食塩が消える珍事まで起こる始末だ。なんでも隠ぺいし改ざんする中国は、日本の科学的根拠に基づく水質データーなどどうでもよく、どうしたら我が国を貶めるかの算段しか頭にないようだ。
しかしこの間違った情報は我が国に幸運をもたらす。中国人が海産物を控えれば乱獲に歯止めがかかり、根絶やしになりそうなサンマも生息数が改善してくる可能性がある。福島原発の処理水放出はこれから30年間も続くので、彼らが海水魚を食べなければ、我が国の経済水域まで侵入し漁場を荒らすことも無くなるのではないか?
「丸っこい油の乗ったサンマが数年後には安く食べられる日が来る!」。原発の処理水放出は意外な展開になりそうだ。これからもずっと中国漁船が我が国の近海に近づかなければ有難い。「日本の魚は汚染されている」と中国人が信じ続ければ回遊魚も安泰である。(中国のすし屋も崩壊する。でもほとんどが中国人経営なので関係ないか!勝田陶人舎・冨岡伸一)