茶飲み話・中国
「いま中国が大変な事になっている」。数年前まで日本に爆買いに来ていた中国人の話題が最近では殆どない。コロナが終息し、入国規制が解除されても日本にやって来るのは東南アジアや韓国、欧米人ばかりである。特に欧米ではいま日本旅行がブームになっていて、地方の辺鄙な観光地まで彼らに席巻されている。いっぽう中国人の姿はあまり見られない。
習主席の独裁によりあらゆる方面に規制が強化され、自由な企業活動などはほとんど出来ない状態になった。そのため街は多くの失業者であふれ、とても海外旅行に出かける余裕などない。特に若者の失業は深刻で50パーセント以上にのぼるという。仕事もなく気力を失った彼らはデモすらできないので、ただ寝て過ごす「寝そべり族」になって時間を過ごす。
先日も長らく首相を務めた李克強さんもプールで突然死をとげた。一部では彼は現政権の邪魔になり、消されたのではないか?と噂されたが真意のほどは分からない。そのほかにも外相や軍幹部などの失踪も取り沙汰されている。その結果、現在では共産党幹部のほとんどは習近平のイエスマンばかりになり、中国経済は崩壊の一途だ。
「鬼城というのをご存じか?」これは中国に乱立する未完成なタワマンで、地方都市など、いたるところに聳え立つ。コンクリートむき出しなため数年で劣化し、将来倒壊の恐れも出てきている。何しろ無計画に建設したので、気付いたら14憶の人口を上回る30億人分もの戸数を建てたというので驚きだ。それに地震のない沿岸部では耐震基準も緩く、30年位で住めなくなるらしい。
こんな中国から外国企業や資本は今どんどん撤退し、もぬけの殻になる。来年はいよいよ不動産バブルが崩壊し銀行が破綻するかも?すると残念なことに金融は世界と繋がっているので、日本にも影響が及ぶ可能性も大だ。ある日突然世界の株価が大暴落で不況になるかも!(いま中国では若者たちが下落する人民元を売って盛んにゴールドを購入している。何かキナ臭い。勝田陶人舎・冨岡伸一)