茶飲み話・知事
今お茶の間で一番の話題は兵庫県知事のパワハラ問題である。維新を始め全県議会議員による辞職勧告にも応じず、居座り続ける厚顔無恥の態度には呆れるばかりである。でもこのゆがんだ性格の裏には、何か彼の生い立ちについての原因があるかもしれないのだ。そこで彼の親族と交流があった私が昔の記憶をたどり、少し解説してみたいと思う。
斎藤知事の父親は神戸市にある神戸レザークロスという会社の創業者の次男で、靴資材やエスペランサ靴店など幅広く営んでいる会社の経営者であった。しかし父親の担当は林業の植林や観葉植物などを販売する子会社の園芸部門で、メインの事業からは離れていた。私も数度お会いしたことがあるが、どちらかというと温和でおとなしい性格ののようだった。でももう20年も前の話で定かな記憶ではない。
そして母親は神戸のケミカルシューズメーカーや不動産、ゴルフ練習場などを経営する社長の娘で、これまた資産家である。半世紀も前に跡取りであった彼女の兄に誘われて自宅に一度お邪魔したことがあるが、須磨の高級住宅地にあったその屋敷は敷地が広く、玄関だけで20畳はあると思えた。この時に斎藤知事を可愛がったという彼の祖父ともお会いしたが、なんとなく怖そうな人というイメージであった。
この祖父は政治がらみの人で、今は亡き自民党兵庫県国会議員・石井一の後援会長などを務めていた。そのため選挙運動などにも積極的にかかわり、選挙違反で一度逮捕されたこともある。この時は数か月収監されたが、ちまたでは「ああやって、政治家に恩を売って金になる情報を集めている」などという心無い噂話っも流れていた。いずれにしても政治利権を利用して財を成したと言われても根拠のない話でもない。
「いいか、元彦!お前は政治家になってしこたま稼げよ!」この祖父は幼い斎藤知事を膝に乗せ、将来の道筋を話したに相違ない。高いオモチャなども買い与えしっかりと彼の脳裏に焼き付けたのかも?「三つ子の魂百までも」。絶対に辞めないとかたくなな彼の態度を見ていると、このよううな妄想が頭をよぎる・・。「早く辞職した方が良い。そうしないとあることない事、噂話までも飛び交うことになる。勝田陶人舎・冨岡伸一)