茶飲み話・石破首相
「まさか、あの経済音痴、石破さんが我が国の首相になるとはねえ。日本の未来は真っ暗だ!」石破さんといえば確かに最近自民党の役職から離れ、政治を俯瞰して眺めていた分、裏金問題など政治と金の癒着についてはクリーンなイメージがあった。しかし彼の言動は理想論であり現実離れしていて、実際に彼の考えで政治を行ったら、せっかく日本が長いデフレから脱却し明るい未来が見始めたのに、また失われた30年に戻ることになる。
石破さんといえばガチガチの財政均衡派で、日本のふくらんだ債務を減らすために増税し、緊縮財政を推進していくことを公言している。そのためまず行うのは消費増税である。それと株式などで稼いだ金融所得課税の強化や法人税などの引き上と、税金を取りまくる政策を行う可能性が高い。これでは金を稼いでも税金で取られるので、経済は委縮し活力がなくなる。
一方、今回落選した高市早苗さんは彼とは真逆で、増税などは見送り積極的に財政出動し、日本を好景気に導く政策を掲げていた。日本が再び好景気になり、皆が豊かになれば増税などせずとも、必然的に賃金はあがり税収も増えていく。経済とは血液と同じで好循環させることが重要!あちこちに関所を設け、税金を取りまくれば国も庶民も疲弊する。
しかしこんなこと国会議員なら理解している人も多くいる。それでも今回石破さんを首相に選んだ背景は裏金問題などで、次の選挙で自民党が大敗するという危機感が強いからである。政治家など落選すればただの人。とりあえずは経済を差し置いてクリーンなイメージの石破さを選出したのだと思う。しかし「水清くして魚住まず」経済活動を犠牲にしては身もふたもない。
先週の金曜日の3時以降に石破さんの首相選出が決定した時点で、日本の株式市場はすでに終了していた。しかし海外の先物市場では日経平均とドル円が暴落していたので、今日の東京市場は見ものである。たぶん石破さんが声明を出し、岸田政権の路線を継承すると宣言しない限りはズルズルと日経平均が下がっていき、日本は再びデフレに時代に戻るかも?(高市さん一択であったのに残念だ。勝田陶人舎・冨岡伸一)