茶飲み話・少子化

 

「大変です。今年生まれる新生児の数はたったの67万人だそうだ!」我々団塊世代の人数が平均すると270万人であったため、3分の1も大きく下回る。しかしこの傾向は中国や韓国など東アジア諸国は同様なので、この地域の共通な課題でもある。特に韓国では日本より深刻で、国家存亡の危機が迫るとまで言われているのだ。しかし韓国は元々人口密度が日本より高いのでそれ程心配することも無いと思う。いざとなれば人口増加がみられる北朝鮮と合体すればよい。

前にも書いたが我々団塊世代の子供の頃には「日本は人口が増えすぎて、このままだは大変なことになる!」と言われていた。そして移民が推奨されてブラジルなど南米諸国に多くの移民が専用船で送られていったのだ。しかし残念な事に彼らに与えられた場所は未開地のジャングルであったが、屈することなくその場所をコーヒー農園に開墾し、現在は彼らの子孫が豊かな農園主になっている。

いま我が国には25年問題があり、来年になると団塊世代全員が後期高齢者になる。すると医療や福祉の面で財政が膨らみ、このままでは財政破綻が近づく。現在でも赤字国債の乱発が問題になっているのに、これ以上の財政支出は難しい。そのため高齢者の医療負担増額や、年金の実質的な減額などを行う必要がある。現状を放置すると、減り続ける現役世代の負担が増すばかりだ。

でも人口減を補うために海外から多くの移民を受け入れ、彼らの税収を期待すれば日本も多民族国家になり伝統は破壊される。我々が住む東アジアは元々人口密度が他の地域より高いので、もっとお互いに人口減少しても良いはずだ。しかしそれには中国や北朝鮮が民主国家になる必要がある。平和が来ればお互い軍事費負担も少なく、GDP拡大や国力にこだわる事もなくなる。人口密度の低い北欧諸国のような環境を目指せばよい。

日本も江戸時代にはたったの三千万人であった。この人口なら何も食糧を輸入するために、一生懸命働き製品を輸出して外貨を稼ぐ必要もない。そもそも欧米列強が世界侵略し、他民族を支配したために「富国強兵」という、人口を増やし軍隊を強くして国を守るという発想が生まれた。国連がまともに機能し、世界の警察として力を持てば人口減少など願うところだ!(地球環境、二酸化炭素削減を叫ぶなら、増え続ける世界の人口増加を憂慮すべきではないのか。勝田陶人舎・冨岡伸一)

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