茶飲み話・2025

 

いよいよ日本人にとって大問題の2025年がやって来た。今年は我々全ての団塊世代が後期高齢者に到達する。すると年金受給や医療負担費が増大し、国家財政は破綻に向かっていく。これからは今までのように政府に老後のサポートを期待しても難しい。税金を払う現役世代は年々減少する一方で、介護などが必要な高齢者が増加し続けているのだ。

若い人の間では「なんで日本人の給料は上がらないのか?」という疑問が聞こえてくる。これにはいくつかの原因があるが、まずは企業が社員より株主を大切にするようになった。最近企業は利益が出ると、まずは社員のベースアップより、株主に対する配当金や自社株買いを優先する。そのうえ政府の財政難から税金などの支払いが増え、給料から大きく天引きされる。結果として多少の昇給では実質賃金は上がらない。

また一億総中流なども遠い昔の話で、今や不動産や株式などを所有する一部の富裕層と年金や給与所得で生活する多くの貧困層に二分された。以前は普通に働き給料の一部を貯金すれば中流の生活が保障されたが、現在これでは中流生活など維持できず、貧困層に沈んでいく。そして年金だけを当てにする高齢者もまた物価高で、生活苦にあえいでいる。

その一方でアメリカではトランプ大統領の登場で、増々世界の富がアメリカ一国に集中する構図になった。現在のアメリカには技術革新を席巻する大企業が集中し、時代をリードしている。アップルを始め、スマホなどのインターネット情報関連企業はアメリカが独占しているのだ。それにより我々が日々何となく使っているスマホを通じても多くの金がアメリカに流れている。

かつて日本には世界の技術革新をけん引していく多くの企業が存在した。しかし現在ではパナソニックを始め、以前の勢いは影をひそめる。そして残念だが今後は少子高齢化によって日本が復活する見込みはうすい・・・。以前から警告しているように、老後生活は自らで守るサバイバルの時代に突入した。(私のブログを通じて豊かな老後を送れるよう、お抹茶を飲みのみ一緒に考えて欲しい。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

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