茶飲み話・トランプコイン
「トランプ大統領が自身のトランプコインを発行!」のニュースが突然飛び込んできた。もちろんこれはビットコインのようなデジタル通貨である。デジタルコインは現在世界中で2万種類程度発行されているので、基本誰でも発行できる。しかし値段がつき高値で取引されるかは、その発行体と個人の信用や人気度による。トランプさんは世界に君臨する著名人なので、発行と同時に100倍もの価格が付いたが、その後すぐに半分の値段に急落した。しかし瞬時にトランプさんには大金が転がり込む。
そのうえ奥さんメラニア夫人もコインを発行して、同じく数時間で30倍の値段がつく。これにより今後、各方面の有名人が自身のデジタルコインを発行することもありうる。日本人で言うと大谷くんのデジタルコインなら受け取る人が多いので、数倍の値段でも流通するかもしれない。ただの紙の紙幣が1万円で流通するのは日本の政府が信用があり、国民が黙って受け取るのと同じだ。
トランプさんが大統領になると、ビットコインの人気が急速に高まっているが、それはトランプさんがビットコイン推進派で刷りすぎた米ドルに代わりに、未来の通貨であるデジタルコインの導入を計画しているからである。だけど今はまだ試行錯誤の状態で自身のデジタルコインを発行して色々と試しているのだと思う。いずれにしても各国は通貨の発行増で価値が毀損しており、あらたな通貨制度を模索中である。
私が尊敬する「金持ち父さん、貧乏父さん」の著書で有名なロバート・キヨサキ氏は近い将来、基軸通貨であるドルが崩壊し、世界金融恐慌が起きると主張している。そのために対策として、金、銀、ビットコインを現金の代わりに持つことを提唱しているが、個人的にはごもっともな意見だと思う。仕事がある現役世代はまだしも年金生活者の預貯金が紙になれば、好きな事をして楽しむ老後どころではない。
最近、金価格の上昇に対し、銀の価格が割安であるという意見が多い。シルバーは太陽光発電や電気自動車などに多く使われ、供給がひっ迫している。個人的にはそろそろシルバーを集めるのも良いのでは?などと思っている。日本では新聞やテレビの情報など全くあてにならないので、ある時パニックは突然やって来る。(お金とはないか?よく考えるべきだ。勝田陶人舎・冨岡伸一)