茶飲み話・フォートノックス
「本当に米国は8000トンもの大量の金塊を保有しているのか?」トランプさんが大統領になり、矢継ぎ早に制度改革を進めているが、ここに来てにわかにクローズアップされているのが、実際に保有されているとされる米国の金塊の量である。なぜならここ50年もの間、フォートノックスに保管されている地下金庫に眠る金塊の在庫調査が、ほとんど行われていないからである。
実は50年前のベトナム戦争での莫大な戦費で使い果たし、金庫は空っぽという噂が絶えない。ゴールドウォッチャーの私としてはこの噂には以前から注目していて、ずっと不信感を抱いていたのだ。わが国が保有している800トンもの金塊の大半は日銀の金庫にはない。それらはアメリカのニューヨークFRBの地下金庫にあずけられていて、その確認を最近日本人は誰も行っていない。ドイツなどはすでに数十年も前に自国に取り戻している。
でももし日本がこれを言い出せば「我が国を信用していないのか!」と一蹴される。日本の国債収支は黒字であるが、でもそのほとんどが無価値になる可能性がある米赤字国債の紙切れと、あるかどうか分からないゴールドの空手形では、いずれやって来る世界的金融危機には対処できない。今のうちに中国のように、米国債を売っぱらいゴールドを買い集めろ!と言いたいところだが、無条件降伏した過去を今だに引きずっているのだ。
イーロンマスクは先日、アメリカのフォートノックス地下金庫に眠る金塊の調査を公言したので、実施されれば面白い!でもこれは米国の最大なタブーの一つなので難しいかも?そしてもし空っぽではないにしても何割か減っていたら大問題になる。そして積まれている金塊は金と同じ比重のタングステンのメッキという噂もあるので、目視だけでは確認は難しい。さすがにイーロンでも表面を削って確かめることは出来ないだろう。
アメリカ8133トン、ドイツ3352,イタリア2451,フランス2436、中国2165,日本845トンなど金塊の各国中央銀行保有量です。経済規模が近いドイツと比べると我が国は圧倒的に保有量が少ない。そのうえ殆どがアメリカの地下金庫に眠っているのです。そしていざとなればバックレる可能性もある。(トランプさんが先日、フォートノックスの金在庫を確認するといった。在庫がなければゴールド暴騰?笑、勝田陶人舎・冨岡伸一)