茶飲み話・タスク
タスクとは主にパソコンなどを使いする仕事を言うが、今これが急速に変化してきている。すでにアメリカではコンピューターサイエンスの学部を卒業した若者たちの就職が難しい。最近急速に進化を続けるAIやチャットGPTの利用により、多くのタスクが消えかけている。かなり難度の高いプログラミングや文章作成でさえ、すでにコンピューターにはかなわない。データーを入力すれば瞬時に答えがでる。
つい先日まで小学生にプログラミングを教える塾などが人気だったが、現在ではAI自身がプログラミングもこなすのでそのニーズがなくなる。そしてすでに学校でもチャットGPTを使い学習すること進めているので、文章作成などはいとも簡単に終了する。大学生の卒業論文などもまずはチャットGPTで文章を作成し、あとは多少の手直しですむそうなので思考力の低下につながると心配されている。
これからはAIの進出により、オフィスワークがどんどん減っていくのでエアコンの効いた室内での仕事は一部の超優秀な人を除いてはなくなっていく。日本でもこれからは事務職の失業が問題となるだろう。中国ではすでにエリート大学を卒業しても事務職がなく、しかたなくデリバリーや労働をするそうだ。AIの急速な進化は人々の仕事を奪っていき、失業という大きな社会問題に発展していく可能性が高い。
いま子を持つ親の悩みは将来に向けた職業選択であろう。「いったいどんな職業が最後まで残るのかだ!」十年もたてば世の中、様変わりをしている。十年先の世の中の予測など不可能に近い。とりあえずはスポーツでもさせて、労働にも耐える体力をつけさせるしかないのかも?AIを凌駕する超優秀な頭脳の持ち主でなければ、オフィスワークなどは想定しない方が良い。
2030年ともなればそろそろ量子コンピューターがでてくる。するとデーターの処理速度が数千倍も速いので、瞬時に作業は終わる。自動車は空を飛び、しかも自動運転だ!今現在少子化を嘆く人々が多いが、反対にもし子供が増え続けたら職業の保証ができるか?と問いたい・・・。(温暖化で食糧自給が心配されるなか、一時の人手不足に移民での対応もすべきでないと思っている。将来仕事の無い彼らの社会保障も負担となる。勝田陶人舎・冨岡伸一)
お盆
茶飲み話・お盆
八月のお盆で皆さんお休み中なのに、何故か株価が暴騰している。例年八月は閑散期なのに何か変だ!これはたぶん世界的にマネーがあふれ、その一部が日本の株式市場にも流入しているのだと実感した。このように経済の話題を取り上げると多くの日本人は避ける傾向が強いが、今は我々の老後生活が無事に過ごせるかどうかの重要な時なので真剣に考えて欲しい。
いつも言うように高インフレの進行は年金族の生活を破壊するので、放っておくと数年後に大変な事になる。なにしろ我々年金族は多少の預貯金と年金支給が頼りなので、急激なインフレは給料も年々上がる現役世代よりも大きなダメージを受けることになる。預貯金の価値は毎年目減りし、年金は増額されることは期待できないので、これからは貧困老人が増える一方である。でも借金まみれの日本政府には救済する余力などない。
通常インフレになると値上がりする資産はまずは不動産であるが、それは都心及びその隣接地に限定される。次に株式であるが、潰れる可能性の少ない大手の優良企業株に投資する。それにビットコインなどの暗号資産もあるが、スマホでの煩雑な取り式は高齢者にはムズイ?そして最後に残るのは簡単に買えてインフレ以上に上昇するゴールドである。しかしゴールドはすでに値上がりし、これ以上の上昇は期待できないという人が多いが、通貨供給量が増え続ける限りはこれからも上昇していく。
このように見ていくと都会の不動産購入などは高価格なので論外だ。株式は当たりはずれがあり運に左右される。ビットコインは変動が激しく、保有には強いメンタルが必要で、どちらかと言うと若い人向け。すると残るはやはりゴールドという事になるが、短期では下がることもある。そのほかはまだ割安なシルバーやプラチナを購入する手もあるが、多少ギャンブル的ようそが強い。
先日田中貴金属と並ぶ大手の地金商・石福金属の社長のインタビューをみていたら、「もし今、1千万あったとしたら、何に投資しますか?」の問いに、彼はプラチナに800万、ゴールドに200万と答えていた。毎日地金を売買する社長の話なので参考になるかも?。(人生百年時代と言われる昨今、お粥にタクワン2切れの修行僧のような老後を避けるためには、現在はとても重要なタイミングです。勝田陶人舎・冨岡伸一)
M2
茶飲み話・Ⅿ2
Ⅿ2とはマネーサプライ、すなわち通貨供給量のことである。いま我々年金族には大変な問題が差し迫っている。近年先進国を始め、世界中の国々ではどこも巨額な財政赤字を抱え、それを補うために毎年新たに紙幣を刷り続けている。そのため増え続ける紙幣は価値が減価し続け、限りなく紙クズになる運命にある。でも日本政府及び国民の多くは別にあわてる様子もなく、平然と構えている。
しかし危機を感じる一部の賢い人たちは自身の保有する債権や預貯金をゴールドなどの実物資産に代えて所有する。通貨供給量の増加はインフレを加速させるので、今後はドンドン物価が上昇していく。政府の発表では年間のインフレ率は3パーセントと発表しているが、食料品など生活必需品はすでに10パーセントを超えているのだ!これはもし一千万円の預貯金があったとすると毎年百万円づつその価値が目減りしていくことになる。
欧米などでは既に一足先にインフレは進行し、パリやロンドンで食うラーメンは一杯4,5千円もする。気軽にレストランで食事をするとアラカルトでも一万円は下らないらしい。日本が長期間物価安のデフレの間に、欧米ではインフレが進行し続けていた。手短な旅行先として人気のあったハワイなども、今や物価高で簡単には出かけられなくなっている。いっぽうで欧米人達は物価の安い日本旅行がブームとなっているのだ。
先日国民年金の支給通知が我が家に届いたが、なんと突然一万円も減額されていた。理由の詳細は分からないが、多分財源不足ではないのか?私の場合は以前から年金の減額や高インフレは来ることが必然と考えていたのでショックはあまり感じないが、それでも年金族にとってインパクトは大きい。これからは年金の減額とインフレのダブルパンチより、年々生活が厳しくなるので覚悟を決めて生きた方が良い。
このブログを書き始めて6年になるが何となく感じていた危機感が、今ではかなり身近に迫って来たとの実感がある。人気取りに現金をバラまくにも良いが、その手形は後になって回って来る。紙幣の紙クズ化を防ぐ方法は貴金属やビットコインに預貯金を変えることだが、それの出来ない人は今から貧困でも楽しく生きるメンタルを鍛える事である・・・。(真夏のお茶菓子は冷えた水ようかんが最高!勝田陶人舎・冨岡伸一)
給付金
茶飲み話・給付金
昨日、給付金申し込み書が届いたので、さっそく必要事項を記入し投かんした。この時期に全国民に3万円の給付金はありがたいが、この財源も国民の税金や新規国債発行により賄うのだ。でも約4兆円もの支出は増える一方の政府債務をより悪化させる要因になる。人気のない石破政権も、これで多少国民の支持を増すことになるかもしれないが、一時しのぎのバラマキは後で国民の負担増になって帰って来る。
アメリカのトランプ大統領も増え続ける政府債務を減らすために、ビジネスマンのイーロンマスクを政府効率化省を設置しトップに任命したが、わずか3か月で崩壊した。トランプ政権は公約に掲げた重要事項のほとんどが、今だ達成されずにいる。そのために最近では支持者の不満が高まってきた。私自身も共和党支持なのでトランプさんを応援しているが、彼の一貫性の無い政策には疑問を抱くことも多い。
つい先日まで35兆ドルの米国政府債務はトランプになっても増え続け、直近では約37兆ドルになった。そして人気取りために減税を公約しているので、政府債務は膨らむばかりである。民主主義国家は選挙で議員が選ばれるので、増税を口にすると落選する。その結果政府債務は膨らみ続け、インフレが加速する。日本でも最近は食料品などの値上がりは年率10パーセントを超えているようだが、本番はこれからやって来る。
でも我々団塊世代は大丈夫だ!預貯金を使い切ったころにはサヨナラだ。最近団塊世代は「勝ち組」と呼ばれている。若い時に高度成長の恩恵を受け、バブルの絶頂期には40代で踊った。そのあとバブルは崩壊するが、定年の頃にはまだ余力があり退職金も満額もらっている。そして現在70歳代でも年金や医療費が削られていない。ところが実際には日本経済はどんどん下降しており、財政は火の車でその付けは若い世代が払うことになる。
勝ち組世代と言えば聞こえが良いが、陰では「食い逃げ」世代とも呼ばれている。なにしろ人口が多いので票数も多い。団塊世代に人気がないと国会議員も当選が難しい。すると当然年寄りに手厚く、若者には厳しい政策になる。その結果我々の世代は貯えた日本の富を喰いつくし、後世に引き継ぐことになる。これらの状況を察知した若者たちは、年金など払いたくないと思うのも理解できる。(団塊世代の通った後はぺんぺん草も生えないと言われるかも?勝田陶人舎・冨岡伸一)
学歴詐称
茶飲み話・学歴詐称
さいきん伊東市長に当選した田久保真紀さんの学歴詐称が問題になっている。彼女は最終学歴が東洋大学卒業としているが実際には東洋大学除籍だという。除籍と言うのは学費を納めずに退学したときの扱いで、今からでも月謝を納めれば中退に変更できる。これをしないで卒業と書けば確かに学歴詐称である。こんな基礎的な事も分からずに市長に立候補する程度の人格では、たとえ地方の市長と言えど問題があるのは確かだ。
東京都知事の小池百合子などはカイロ大学中退なのにカイロ大学首席卒業と記載し問題になっているが本人は平然としている。彼女はまだネットなどの無い時代に学歴詐称しているので、遠いエジプトの事など詳細は調べようがないと考えていたようだ。要職に就くために自分を大きく見せたいと思うのは理解できるが、金銭がからむ自治体での虚偽記載は問題があると思う。
でも東大卒のホリエモンなどは「そんなFランク大学の学歴詐称など、どうでもよいのでは!」とコメントしたが、中堅大学の東洋大学をFラン大学とレッテルを張られた関係者からは非難を浴びている。私自身も同様に日本大学卒業なのでFラン大学出身だが、大企業や官庁に就職しない限りは学歴などあまり関係ないのでは?と思っていた。へたに一流大学出身だと学歴が邪魔をして路線を外れて自由に生きることに躊躇するので、何が幸いするかは分からない。
私が過去に出会った同級生などを眺めていると、成績が優秀でエリートコースを進んだ人たちは一生サラリーマンで終わった人が多い。サラリーマンは通常役員まで昇進しない限りは郊外に一戸建てを持ち、三千万円前後の退職金を得て65歳から年金生活を送る人が大半である。大企業などの組織に長く身を置くと組織の軋轢に疲れ、パワーが抜けていく。でも出世コースから外れ、適当に生きた人の中には年金生活になると元気が出る人もいる。
確かに人生はマラソンレースに例えられるが、長時間走り続けるので途中ピッチを上げすぎると、そのあと疲れが出てペースが乱れて立ち止まる。通常人間の出す出力は天才以外は誰もだいたい同じであるようだ。私は仕事などでもストレスをため、寝ずに頑張ったことなどないので、同年齢の人より消耗していない。(冨岡さんは年齢の割にお若いですね。と言われるが私はサボリの天才を自認する。いかに効率よく仕事を片付けるかを常に考えてきた。勝田陶人舎・冨岡伸一)