茶飲み話・給付金
昨日、給付金申し込み書が届いたので、さっそく必要事項を記入し投かんした。この時期に全国民に3万円の給付金はありがたいが、この財源も国民の税金や新規国債発行により賄うのだ。でも約4兆円もの支出は増える一方の政府債務をより悪化させる要因になる。人気のない石破政権も、これで多少国民の支持を増すことになるかもしれないが、一時しのぎのバラマキは後で国民の負担増になって帰って来る。
アメリカのトランプ大統領も増え続ける政府債務を減らすために、ビジネスマンのイーロンマスクを政府効率化省を設置しトップに任命したが、わずか3か月で崩壊した。トランプ政権は公約に掲げた重要事項のほとんどが、今だ達成されずにいる。そのために最近では支持者の不満が高まってきた。私自身も共和党支持なのでトランプさんを応援しているが、彼の一貫性の無い政策には疑問を抱くことも多い。
つい先日まで35兆ドルの米国政府債務はトランプになっても増え続け、直近では約37兆ドルになった。そして人気取りために減税を公約しているので、政府債務は膨らむばかりである。民主主義国家は選挙で議員が選ばれるので、増税を口にすると落選する。その結果政府債務は膨らみ続け、インフレが加速する。日本でも最近は食料品などの値上がりは年率10パーセントを超えているようだが、本番はこれからやって来る。
でも我々団塊世代は大丈夫だ!預貯金を使い切ったころにはサヨナラだ。最近団塊世代は「勝ち組」と呼ばれている。若い時に高度成長の恩恵を受け、バブルの絶頂期には40代で踊った。そのあとバブルは崩壊するが、定年の頃にはまだ余力があり退職金も満額もらっている。そして現在70歳代でも年金や医療費が削られていない。ところが実際には日本経済はどんどん下降しており、財政は火の車でその付けは若い世代が払うことになる。
勝ち組世代と言えば聞こえが良いが、陰では「食い逃げ」世代とも呼ばれている。なにしろ人口が多いので票数も多い。団塊世代に人気がないと国会議員も当選が難しい。すると当然年寄りに手厚く、若者には厳しい政策になる。その結果我々の世代は貯えた日本の富を喰いつくし、後世に引き継ぐことになる。これらの状況を察知した若者たちは、年金など払いたくないと思うのも理解できる。(団塊世代の通った後はぺんぺん草も生えないと言われるかも?勝田陶人舎・冨岡伸一)