茶飲み話・お盆

 

八月のお盆で皆さんお休み中なのに、何故か株価が暴騰している。例年八月は閑散期なのに何か変だ!これはたぶん世界的にマネーがあふれ、その一部が日本の株式市場にも流入しているのだと実感した。このように経済の話題を取り上げると多くの日本人は避ける傾向が強いが、今は我々の老後生活が無事に過ごせるかどうかの重要な時なので真剣に考えて欲しい。

いつも言うように高インフレの進行は年金族の生活を破壊するので、放っておくと数年後に大変な事になる。なにしろ我々年金族は多少の預貯金と年金支給が頼りなので、急激なインフレは給料も年々上がる現役世代よりも大きなダメージを受けることになる。預貯金の価値は毎年目減りし、年金は増額されることは期待できないので、これからは貧困老人が増える一方である。でも借金まみれの日本政府には救済する余力などない。

通常インフレになると値上がりする資産はまずは不動産であるが、それは都心及びその隣接地に限定される。次に株式であるが、潰れる可能性の少ない大手の優良企業株に投資する。それにビットコインなどの暗号資産もあるが、スマホでの煩雑な取り式は高齢者にはムズイ?そして最後に残るのは簡単に買えてインフレ以上に上昇するゴールドである。しかしゴールドはすでに値上がりし、これ以上の上昇は期待できないという人が多いが、通貨供給量が増え続ける限りはこれからも上昇していく。

このように見ていくと都会の不動産購入などは高価格なので論外だ。株式は当たりはずれがあり運に左右される。ビットコインは変動が激しく、保有には強いメンタルが必要で、どちらかと言うと若い人向け。すると残るはやはりゴールドという事になるが、短期では下がることもある。そのほかはまだ割安なシルバーやプラチナを購入する手もあるが、多少ギャンブル的ようそが強い。

先日田中貴金属と並ぶ大手の地金商・石福金属の社長のインタビューをみていたら、「もし今、1千万あったとしたら、何に投資しますか?」の問いに、彼はプラチナに800万、ゴールドに200万と答えていた。毎日地金を売買する社長の話なので参考になるかも?。(人生百年時代と言われる昨今、お粥にタクワン2切れの修行僧のような老後を避けるためには、現在はとても重要なタイミングです。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

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