茶飲み話・バックワ—ディション
バックワーディション「逆ザヤ」とは商品の現物と先物の価格が逆転することをいう。今銀価格では数か月先の価格より現在の価格の方が高いという珍しい現象が起きている。現物の銀の入手が難しく買い手が増大しているためである。通常はインフレしているので現在の価格より将来の価格の方が高いのが常である。ところが銀価格では現在在庫が逼迫していて、現物銀の奪い合いが起きているのだ。
金価格がここまで上昇するとさすがに新規購入には慎重になる人が多い。しかし金に比べて80分の1である銀ならばまだ小遣いの範囲でも購入できる。そこで我が国でも金買いに乗り遅れた人たちが大挙押し寄せる可能性が高い。もうすぐ多くの人たちが現金の日々の目減りに気付き貴金属の購入を考えるようになる。その時には高騰した金でなく「貧乏人の金」と呼ばれる銀に注目が集まるかも?
しかし残念な事に現在ではすでに金よりも銀の方が需給が逼迫していて、インゴットなどは入手が難しくなっている。田中貴金属ではすでに一般のお客には銀の販売を停止しているようだ。でも石福金属では時々入荷するがいつも数分で売り切れている。しかし銀貨などはまだ近くの地金商でも1万円も出せば買えるので、コイン集めが趣味と考えれば将来小遣いの足し位にはなると思う。
私は数年前より、金さん銀さん、白金ネーゼマダムなどと冗談を言いながら、貴金属の購入を勧めてきたが、いよいよ貴金属の枯渇がハッキリと目に見える形で進行している。政府やマスコミはパニックが起きるのでこれらの問題を殆ど報道しないので、「✕デー」はある日突然やって来る。私のシナリオではある朝、アメリカ株大暴落の報道に続いて日本株も大暴落!この時は一時的には貴金属も暴落するが、暫くすると貴金属に大挙、資金が流れてくる。
先の事など誰にもわからないので、私の予測など下手な占いのレベルにすぎないが、各国が現在のように通貨発行を増やしていく限りは、我々の虎の子の現金の価値はドンドン減り続けていく。最近の金価格の異常な上昇は私も初めての経験であり、暴落も気になるところだ。でも本格的なインフレはこれからやって来る。(もうすぐ誰の目にも時代のヤバさが認識できるようになる。勝田陶人舎・冨岡伸一)