
茶飲み話・5万円
先月、日経平均株価がついに5万円を超えたというニュースが流れた。「私は株など持ってないので関係ない」とは言わずにその状況について少し考えてみよう。多くの人は株価の上昇は会社の業績が良く、利益が出ているので株価が上がると思っている人が多い。でも株価の上昇はこれだけではない「不景気の株高」という言葉があるように、世の中の景気が悪く業績不振でも株価は上がるのだ。
世の中の景気が悪いと政府は景気刺激策として積極財政を進める。そしてどんどんお札を刷り、設備投資や公共事業に資金を流す。するとインフレが加速し、余ったお金が株式市場にも流れ込み、株価上昇につながっていく。今のような時代に株価が上昇するのは、さらなるインフレ進行の危険信号とみるべきである。そして同時に貴金属や都心の土地、暗号通貨の価格上昇につながる。
私が以前から支持を表明していた高市早苗さんが首相になり喜んでいるが、いま彼女がやろうとしている景気刺激策としての積極財政は物価の値上がりを抑えるどころか、インフレの進行を増幅するので注意する必要がある。現在の日経平均株価の上昇はそれを見越しての動きである。老後資金を金利のつかない銀行預金に眠らせている人と、株式の運用などで利益を積み重ねる人とでは、今後二極化がさらに進むので気をつけたいところだ。
物価が上がれども賃金が上がらない理由の一つには移民の問題がある。サービス業の人手不足など、人手が足りなければ賃金を上げて対応すればよい。それが海外から移民を入れて安い時間給で対応すれば、最低賃金などはいつまでたっても上がらない。もし人が足りなければ閉店すればよい。コンビニも居酒屋も店が多すぎる。もっと店を減らせば一店舗あたりの収益は上がる。そして結果的に給料アップにつながるのだ。
多店舗化で皆が頑張れば頑張るほど、一店舗あたりの売り上げが上がらない我慢比べが続く。そして人口減少は日本人の一人当たりの土地使用面積の拡大につながり、結果として豊かになるのではないか?人口の少ない北欧やカナダ、オーストラリアなどは人口の多いインドや中国などより豊かである。これからの日本は大量に移民などを入れず、国力よりも生活力向上に舵を取るべきだ。(中国からの大量な移民流入は我が国の美しい文化破壊につながる。勝田陶人舎・冨岡伸一)
