茶飲み話・インフレーション

 

以前にも書いたが私がインフレーションというワードを初めて知ったのは小学校6年生の時の級友の一言である。「お前インフレーションとデフレーションの違いを知っているか?」の問いかけの後、彼はインフレとデフレの違いをとうとうと述べた。この時、私はその経済現象について全く理解せずにいたが、でもその後の人生においてこれらのワードは、世の中の景気動向を俯瞰する指針となっていった。

簡単に言えばインフレーションとは単に物価上昇の事ではない。国は人々の生活支援、インフラ整備、国防費などの予算をねん出するために税金収入だけでは足りず、国債や紙幣増刷を続ける。すると紙幣の量に対し物品の数はおおよそ一定なので、物の価格が徐々に押し上げられる。そしてある日突然にジャブジャブになった紙幣増刷に耐え切れず、堰を切ったように高インフレすなわち物価高騰に突入していく。インフレとは単に紙幣の価値減価なのだ!

そして怖い話だが、いよいよ今年から誰もがはっきりと物価高騰を実感するようになる。すでに直近では貴金属を始め、銅やアルミ、ニッケルなどの金属類も高騰を始めた。そしてこれらの原材料が値上がりすると車や家電製品などの値上がりに拍車がかかる。そこでもしこれらの購入予定があるなら、今在庫があるうちに買い替えた方が良い。今後は新製品が出るたびに価格が上がるインフレのスパイラルに突入していく。

われわれ年金生活者は高インフレには対処のしようがない。たしょう他の人より年金や預貯金が多くても物価高貧困はじきに追いついてくる。現役世代と違って毎年年金額が10パーセントも上がるなど常識では考えられない。われわれ団塊世代は戦後日本の高度成長にのり、通常は貧困とは無縁であった。しかしこれからの世の中は我々には優しくないと思う。そこで無い知恵を絞りだし、個々人が自己防衛をするしかない。

「清貧に生きる」とは素敵なフレーズだ!しかし歴史上の高僧ではあるまいし、私自身は貧しさの中ゆったりと、お茶碗を削る心情など持ちあわせていない。貧しくなれば多分卑屈になり、精神的安定も崩れると思う・・・。かねてより警告してきたサバイバルの時代がいよいよ目前に迫ってきた。「天は自ら助くる者を助く」皆さんよく時代を考察してください。(このブログでは以前より、預貯金の一部を貴金属に代えてくださいと書いたが、それは今でも変わらない。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

 

 

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