茶飲み話・食糧難

 

全くとんでもない時代になったもんだ!イラン戦争が始まり米国とイスラエルがイランを空爆すると、その仕返しにイランは湾岸諸国の米軍基地を始め、天然ガス田まで攻撃を始めた。天然ガスはエネルギーとしての需要だけでなく、ガスを生成してチッソやリンなどの化学肥料を作っている。そこでもし天然ガスが不足すると化学肥料の価格が高騰する。すでに現在でも化学肥料の高騰は農産物の作付けに影響し、今年は大幅な収穫減が予想され始めた。

それでなくても物価高騰による世界的なインフレは既に加速しており、庶民の生活を圧迫している。そこに肥料不足による作付け面積の減少が加われば、日本でもラーメン一杯の価格が2千円になるかもしれないのだ。もし中東で戦争が終結し、平和が戻っても破壊されたガス田の修復には数年かかるらしい。したがってその間はエネルギーと食糧の不足に耐えなければならない。日本の食糧自給率はたったの35パーセントである。

そして今の石油価格の上昇は建築業界を直撃し始めた。最近の住宅は外壁を始め多くの石油製品を使用している。それに加え柱などの木材もほとんどが合板で接着剤が不可欠だ。すでに数週間でそれらの石油製品価格は数倍に跳ね上がり、工務店などは赤字で仕事を続けているらしい。またそれ以上に売り惜しみも加わり、材料そのものが手に入らないという。このままこの状態が続けば多くの事業者が廃業に追い込まれる。

以前の石油危機では私は靴業界で仕事をしていたのでいろいろと経験した。婦人靴なども本底のゴムを始めヒールなど多くの石油製品が使われている。特に問題だったのはシンナーや接着剤不足である。スニーカーなども多量に接着剤が使われているので、操業休止に追い込まれた。すると接着剤をねらって深夜に工場の窓を割り泥棒が忍び込む。そのためメーカーは仕事が終わると鍵のかかる金庫に接着剤を保管していた。

このように石油不足は様々な業界に影響がおよぶのだ。あと数か月もすればあちこちから悲鳴があがってくる。でも前回の石油危機でもホルムズ海峡は封鎖されなかったので、このままでは以前の石油危機よりも影響は大きいと思う。一刻も早く解決を望むが、もし長引くようだと深刻な状況になる。(身の回りの必需品の購入はお早めに!高インフレがやって来るかも?勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

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