茶飲み話・イラン戦争

 

いよいよ私が数年前から言及してきた混迷の時代がやってきた。国連が全く機能を失い、核兵器を保持した大国が軍事力を誇示し、他国を侵略する弱肉強食の陣取り合戦が始まっている。ロシアはウクライナを、中国は台湾や尖閣を、そしてアメリカはベネズエラ、グリーンランド、イランへと侵略を目論んでいる。そこには話し合いなど全く通用せず、武力で強引に主権を奪い取る覇権主義が正当化されている。

先日もイスラエルと米国は突然イランを空爆し、国家元首であるハメネイ一族を抹殺した。確かにハメネイはイランをイスラム教の教義で国民を縛る独裁者であるが、いきなり土足で入り込んで斬首するのは従来の常識では正当化されるものではない。かといって武力で国民を弾圧し、言論統制をすれば永遠に政権が変わらないので難しいところだ。イラン国民の半分は民主国家への移行を望んでいるが、あとの半分はイスラム原理主義者なので、どちらに転んでも混乱は避けように無い。

でもイランの動乱が続けば、すでに始まっているペルシャ湾のホルムズ海峡封鎖が継続し、我が国を原油高が襲ってくる。それでなくてもインフレは始まっており既に物価高に苦しむのに、このうえ電気ガスやガソリン代の高騰は我々年金族の生活苦を増幅させる。最近スーパーなどで閉店まぎわの値引きセールを待つ高齢者が多いと聞くが、今後それらの自衛策でも物価高には追い付かない可能性もある。

そうなると生活苦から生活保護を申請する高齢者が増えていく。物価高はまた大幅なベースアップに対応できる一部の大企業に勤めるサラリーマンを除く労働者の生活を脅かす。首都圏では既に家賃の高騰から、一人暮らしをする独身者の生活苦の声も聞こえる。数十年前までの独身貴族の称号など影も形も消えていった。また結婚をして二人で稼げば効率的だが子供が出来て、住宅ローンを抱えれば生活苦がやって来る。

しかしこの傾向は我が国だけの問題でなく欧米や中国でも同様である。世界的に一部の富裕層と多数の貧困層の二極化が進んでいる・・・。もしこのまま中東での紛争が長引けば物価高による貧困層は確実に増加する。そして政府はこれらの人々の救済のために紙幣を刷って対応する。するとまたインフレは加速して負のスパイラルの回転を速める。(昨日原油価格が急騰し、諸物価の高騰がいよいよ迫ってきた。お手持ちの貴金属は極力売却しないでください。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

茶飲み話・銀不足

 

最近貴金属の中でもシルバー不足が深刻になっている。シルバーは伝導率や反射率の良さから太陽光パネルや電子機器に使われているが、今その需要が爆発的に伸びている。今後は新たにEVバッテリーやデーターセンターの配線に大量に使われる予測だ。しかし銀鉱山での採掘はすでに限界を向かえ、供給が増える可能性は極めて低い。そしてこの状態を中国がいち早く察知し、シルバーを買い占めている。

そのため1年前まで貴金属店で買うことが出来たシルバー現物が現在ではどこも販売を休止している。野口コインなどで時々販売するが瞬時に売り切れになる。ヤフオクではシルバーの出品もあるが、市場価格より3,4割は高い値段がついている。この一年でシルバーは約150パーセントも値上がりしているが、将来的には乱高下はあるが当分は上昇していくと思う。

いよいよインフレによる物価高が我々年金族を襲い始めた。これから新年度を迎え値上げラッシュが止まらない。でも現役世代はベースアップもあるが、年金の増額は殆ど聞こえてこない。高市政権は食料品の消費税を減額する方針を掲げるが、財源がないので紙幣を印刷して対応する。でも紙幣の増刷はインフレを招くので、結果として増々物価高を呼び込む。なんとなく生きていると殆どの高齢者が老後貧困になっていく。

しかし対策が全く無いわけではない。インフレに強い貴金属に預貯金の一部を変える事である。このブログでは4,5年前から度々書いてきたが、当時は貴金属の話題など殆ど出ていなかった。ところが最近では多くのメディアが貴金属の重要性を取り上げている。個人的には今から動いて大丈夫なのかと思うが、各国政府がお金を刷り続けてバラマク限り、貴金属価格は押し上げられていく。

このブログを書き終えたらイラクで戦争が始まった。とりあえずはアメリカが奇襲攻撃に成功しハメネイを殲滅したが、この戦争が簡単に終わるとも思えない。ホルムズ海峡も封鎖されると原油価格が高騰し、日本にも高インフレの時代がやって来る。そして物価高は我々年金族の生活を締め付ける・・・。(唯一の防衛策はインフレに強いゴールドを持つことくらいかもね!でもゴールドも乱高下しリスクが高い。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

 

 

茶飲み話・春節

 

二月も中旬になると春節が始まる。今年の中国の春節は土日を含め10日間も続いた。しかし例年は春節になると大挙して押し寄せてくる中国人観光客が、今年は激減している。原因は高市首相の台湾問題に対する発言のあと日中関係が悪化し、習近平が日本への渡航を事実上禁止したためである。しかし京都などの観光地ではオーバーツーリズムによる混雑が緩和し、ゆったりと神社などを散策できるようになり皆さん喜んでいる。

いっぽう欧米各国や台湾からの旅行者はマナーの悪い中国人が減ったので日本旅行を満喫している。そして今まで混雑した観光地を敬遠していた日本人も旅行に出かけ、中国人の減少を穴埋めした。また中国人が来なくなると売り上げ減を心配する声も一部あったが、ホテル業なども殆ど影響がないそうだ。これを機会にもう傍若無人な中国人にはビザ緩和などをせず、なるべく入国を規制する政策を打ち出した方が良い。

一方で日本旅行を避けた中国人の多くが韓国を訪れている。韓国は最近観光客が減少しているので大歓迎と喜んでいいたが、中国人のあまりにもマナーの悪さに、われわれから見ると横柄な韓国人さえあきれ顔だという。道端で用を足し、ゴミは散らかし放題、大声でわめき列に割り込む無頼漢にはさすがの韓国人も閉口している。でも日本人からすれば中国人と韓国人は同質なので、日本を抜きに仲良くやってほしいと思う。

春節も明け、中国では今大変な貴金属ブームになっている。不動産バブルの崩壊や株式市場の低迷により、現金を持っていても投資先がない。そのため庶民の預金は唯一の安全資産である貴金属市場に流れ込む。われ先にと貴金属店に押しかけゴールドなどを購入する。ところが金地金などは中身がタングステンの偽物も多い。でも貴金属店と共産党が裏で繋がっているので抗議しても解決しない。

先日我が国でも御徒町や羽田で数億円の窃盗事件が発生したが、この金も中国からのゴールドの密輸に関係している。経済が半ば崩壊している中国では現在紙幣が大量に刷られているが、それ以上に景気が悪いので物が売れず増々デフレが進行している。しかし値上がりが続く貴金属には人々が群がる怪奇現象が起きている。(アメリカ人や日本人の多くはまだゴールドなど殆ど購入していない。もし彼らが本格的に動いた時、貴金属は昇竜拳になる!勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

茶飲み話・失業

 

いま中国では大失業時代に突入している。不動産バブル崩壊による負債の連鎖は庶民の日常生活を圧迫し、ローン地獄へと突き落とす。金儲けのために無理を承知で多額の住宅ローンを組み、数か所のマンションを購入した人は最近の不動産価格崩壊で多額の借金を抱えている。その額は彼らの年収からすると天文学的な数字なので、返済の見込みなど殆どない。中国にはもともと自己破産という制度がないので、多額の借金は人生の終焉を意味する。

そのため庶民の購買力は低下し、価格を下げても物が売れないデフレ状態が続いている。これにより工場の生産は停止し、小売業はシャッターをおろす。その結果あふれ出た労働者は仕事を探して奔走するが、新たな就職先など見つからない。そしてこのしわ寄せは大学を卒業する新卒者に最も厳しく、大学卒業そく失業という社会現象を生んでいる。青春を犠牲にし、過度な受験戦争に勝ち抜いた結果がこれでは「東京ボンタ」夢もチボウもない。

いっぽうアメリカでは最近のAI技術の急速な普及により、プログラミングや事務職の仕事が急減し、高学歴な人ほど就職口がない。大工などの職人は人手不足から高収入と聞くが、頭脳労働者が簡単には職人などの肉体労働に転換するのも難しい。先日あのテスラのイーロンマスクが二足歩行人型ロボット、ヒューマノイドを数年先に300万円で売り出すと発表したが、これにより簡単な軽作業はロボットの仕事になる。

いま一部の科学者の間ではこのまま先端技術が急速に進行すると10年後には殆どの仕事がAIロボットに代替され、大失業時代が到来すると警鐘を鳴らすが、凡人には全く予測が出来ない。私にも中高生の孫がいるが子供たちの進路指導は本当に難しい。つい数年前まで子供たちの間でプロミラミングがブームであったが、今はAIが瞬時にこなすので話題にもならない。

失業問題が深刻化する中国でも人型ロボットの開発は急速に進むので、今後ますます失業は社会問題になっていく。日本と違い中国では困窮者の生活保護制度が未整備なので、多くの人々がホームレスとして段ボールに横たわる。最近世界中では大きなパラダイムシフトが起きていて、予測不能な未来が口を開けて待っている・・・。(最近ゴールド価格が乱高下しているが、決して売却しないでください。混乱はこれからが本番です。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

茶飲み話・ミラーノ

 

いまイタリアのミラノで冬季オリンピックが開催されているが、ミラノには私が29歳の時に4か月間住んでいた。正式にはミラーノと発音し、イタリア最大の商業都市である。町のシンボルは中心にあるゴッシク調の大きな教会と、ギャレリアと呼ばれるブランドショップなどが店を構える美しいアーケード街が有名である。NHKなどのオリンピック放送で最初に映されるので誰でもご存知だと思う。

平野が広がり積雪もあまり多くない商業都市ミラノでのオリンピック開催は、なんとなく違和感をおぼえる。教会などの高い屋根に上ってもアルプスのすそ野ははるか遠くに見える程度距離がある。スキー会場のあるコルチナには開会式に使えるような大きなサッカー場などがないので、競技施設が整うミラノ五輪としたのだと思う。最近ではオリンピックも予算削減で開催のために、新たな巨大施設などを作らなくなった。

話題を変えてイタリアの物価について少し話してみよう。私がミラノに住んでいた半世紀前にはイタリアの物価は日本よりだいぶ安く3分の2程度であった。そこで日本の給料額での生活はゆとりがあった。それは日本のバブル期まだ続き、1999年にイタリアが自国通貨リラを捨てユーロに代わると徐々に物価が高騰を始める。それと同時に日本はバブル崩壊により毎年物価が下がるデフレ経済に突入した。

でも私がイタリアに最後に行った15年前にはまだイタリアの物価高をあまり感じなかったが、最近では円安もありヨーロッパの中でも比較的物価の安いイタリアでさえ日本の二倍以上に高騰している。まして物価高のスイスなどは3,4倍と常軌を逸した高さなのだ。これではヨーロッパ留学どころか観光にも簡単に行けない。最近スイスを旅行した日本人がジュネーブでラーメンを喰うと5千円と聞くともう呆れるしかない。

いま海外からインバウンドで多くの外国人がやって来るが、彼らの多くが日本の物価の安さに言及している。お隣の韓国人でさえ日本の方が物価が安いと言っているので複雑な気持ちになる。最近日本人のパスポート申請率が低下を続けている。海外は危険だし、物価も高いので日本にこもっていればよい!との発想だ。(我々団塊世代の青春時代は1ドルが360円で、海外旅行など夢の世界であった。でも再びあの時代がやってきた。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

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