茶飲み話・参議院選挙

 

いよいよ参議院選挙が近づいているが、人気急落の自民党が出してきた政策の中に金のバラマキがある。金額はまだ分からないが一人当たり数万円が支給されるという。インフレで諸物価急騰の現在、金をくれれば国民は喜んで自民党に票を入れるかもしれない。特に高齢者は将来の日本などある意味関知しないので、目先のニンジンには飛びつく人が多いと思う。でも現在本当に困っているのは高齢者より若者が多いので、本来なら若者に手厚くするべきだ。

しかし最近の若い人は選挙にあまり関心がないので、政治家の目が若い人に向かない。そして暇な高齢者が選挙に行き、相も変わらずの地元密着な高齢議員を国会に送り出す。するとデジタルだAIだロボットだといった未来からは、日本はドンドン後退していく。そして気づいてみたら、今や先進国のレッテルも剥がれ落ちそうなところまで来ている。日本は観光資源が豊富なので、観光立国で進めばよいとはある意味、情けない話でもある。

最近就任した農水大臣の小泉新次郎は備蓄米をどんどん放出し、米でシャブジャブにすると発言しているが、旨くない古古米を安いからと言って誰が喜んで食べるのか?少なくても私はそれなら蕎麦やウドンを選ぶ。年寄りの政治家や時代遅れな農協など、既得権にしがみつく今の農政では日本農業の未来はない。これほど豊かな日本の国土で食糧の自給率が35パーセントとは本来あり得ない事である。

「米もジャブジャブ、お金もジャブジャブ!」米は物質なので限度があるが、お金は印刷すれば無限に供給できる。政治など所詮人気取りなので、人々が嫌う増税はなかなか難しい。これからも日本の財政は逼迫していくので、お金はドンドン印刷される。そして国民は増税よりもインフレの方が抵抗が少ない。この傾向は何もわが国だけではないので、世界的にインフレが進行している・・・。(もっともっと米も金もバラまいてほしい!地獄へも皆で行けば怖くない。笑。勝田陶人舎・冨岡伸一)

茶飲み話・幸福感

 

最近私のブログでは危機感を煽るような記述が多いが、別に平穏な老後に水を差すつもりもない。長年仕事柄、一歩先を見てトレンドを予測し、将来の対応などを助言してきた習性がぬけないのだ。でも一歩先の未来など誰にも分からない。所詮人生などなるようにしかならないと全てを受け入れ、達観して日々を過ごすことが出来れば何の問題もない。ところが底をつく財布を眺め、平然としていられる強いメンタルにはなかなか到達しない。

先行きを心配し不安感を抑えられずに現在を生きるなど、こんなつまらない老後など意味がない。人は誰もが幸福に生きる権利がある。人生金がすべてではないので、健康で好きな趣味などに没頭できればそれで良しだ!と生きられる人もいる。でも通常は貧困でも平然と生きられる人は少ない。江戸時代のように庶民はおしなべて貧困なら三食事足りれば愚痴も出ない。つい隣家と比較するので現状を臆することになる。

日本では昭和の末期に「1億総中流」という一瞬歴史的にみて、社会階層が消えた時代があった。とりあえず働けば誰もが豊かに暮らすことが出来たのだ。今のように超金持ちもいなかった半面、貧困世帯も目立たなかった。ところがその時をピークに再び日本社会は格差社会に戻ることになる。現在では金持ちはより金持ちに、貧乏人はより貧乏にの道を歩んでいる。そしてこれから先はこの傾向がより一層強まる。

そして近未来は新しく出来上がった社会階層が固定化し、一度落ちた貧困層から抜け出すことは殆ど不可能となる。なぜならば給与所得だけでは食べていくのがやっとで、富を蓄える余裕などなくなるからである。でも今はまさにその転換点でまだ間に合う、しかし数年後にはもう手遅れになる可能性が高い。「船が出るぞー」と声高に叫べど乗り遅れた船と歴史は二度と戻ってこない。

幸福感は人それぞれで微妙に違う。でも「お金で全ての幸福は手にできない、しかし不幸の原因のほとんどはお金の問題である!」という言葉は真実だ。これから世界的に金融危機がやって来る。半年先か数年後かは分からない。今は令和の米騒動で千円、二千円の話で盛り上がっているが、こんな少額なコメの値上がりで騒いでいては、これからの時代にとても対応できない。(年金額が上がらず、諸物価が毎年20パーセント以上も値上がりすればどうなるかだ。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

茶飲み話・国債

 

最近は昼時などのテレビをつけると、殆どのチャンネルが米価格上昇の話題で盛り上がっている。コメ価格がこれほど短期で2倍になるなど、かつてないそうで庶民生活を圧迫することは確かである。農家も肥料の高騰や人手不足などで、現在のコメ価格では採算が合わないという。米価をもっと上げないと高齢化や赤字経営では離農する人が増え、日本の食糧自給に深刻なダメージをもたらすことになる。

でも問題は現在米に焦点が当たっているが、実際には全ての商品が値上がりしている事である。政府の発表では日本の物価上昇率は3パーセントだと言うが、こんなこと誰も信じる人はいない。なにしろ米は買ったことがない裕福な二世議員が大臣をやっていたので庶民感覚とはかけ離れている。現実には年間10数パーセントはインフレしているのではと思う。このような物価上昇率で進めば数年後には多くの人が貧困層に落ちていく。

「なんか、めちゃヤバくなってきたねえ!」と大多数が感じるようになった時にはもう遅い。年金の使い勝手はドンドン減っていく。そしてある日Ⅹデーは突然やって来る。なにしろ石破首相が日本の財政は国家破綻したギリシャよりも悪いと公言しているのだ。トランプさんを批判する人は多いが、アメリカの財政赤字は日本より膨大で、このままでは日本より先に国家破綻する可能性が高いのです。他国からぶんどっても何とかしたいという努力は見上げたものである。

そしてこれらの原因は各国の紙幣や国債の乱発にある。通常、国家予算が不足すれば増税によって補う。ところが民主主義国家では増税をすると民衆の反発が強く選挙で敗北する。そのため政府は増税の代わりに、庶民に見えにくい国債の発行によって財政の不足分を補填する。そしてこれを続けることにより、気が付いたら赤字国債の額が膨大な金額に達している。そこで国が返すことが出来ない借金を埋めるためには、大増税をするか高インフレをするかの選択をする。

でも大増税など国民が受け入れるわけがないので、より簡単な高インフレで国の借金を解消する道を選ぶ。高インフレになると通貨の価値が減るが、同時に赤字国債の価値も下がる。庶民の百万円の価値が十万になれば摩訶不思議!国の千兆円の借金もたったの百兆円の価値に減額する。これからどこの主要国もこの作業を始めるので高インフレになるのです。(不景気の物価高、これをスタグフレーションと呼ぶ。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

茶飲み話・暗号資産

 

暗号資産とはブロックチェーン技術を用いた、デジタル通貨の総称である。デジタル通貨は玉石混交、現在数万種類存在しているが、この代表が言わずと知れたビットコインだ。ビットコインは日系人とされるサトシ・ナカモトによって2008年に考案されたオンラインで使用されるプログラム通貨である。開発当初は1ビットコインでビザ2枚買えたほどの金額が、今では1500万円まで値上がりしている。そしてこの価格上昇はまだまだ続いていく。

今日のように基軸通貨である米ドルが際限なく増刷されると、近い将来米ドルの価値が大きく毀損していく。その結果世界的に物価高を招き、ハイパーインフレになる可能性が高い。最近のゴールドの急騰は紙幣の減価を心配する資金の逃避先になっているためである。40年間ゴールドをウオッチしてきた私としては平時なら年間10パーセント位しか上昇しないゴールドが、1年で40パーセントも上昇することは異常としか思えない。

このような時代にゴールドと共に富裕層の資金の逃げ場になっているのが、ビットコインである。ビットコインというと多くの日本人は「何か胡散臭い物」という認識が強いが、欧米ではすでにこのようなイメージは払しょくされ、認知度は高まるばかりだ。わが国でも年配者はゴールドを保有する傾向が強いが、若年層はゴールドよりビットコインを購入している。我々より長く生きる若者はゴールドより、スマホで簡単に持ち運べるビットコインを選択している。

「アメリカを暗号資産立国にする!」とトランプさんは就任演説で公言したので、関税問題が解決すれば暗号資産に手を付けるはずだ。すでにエリックをはじめ、トランプの息子たちは暗号資産の関連会社を立ち上げ、準備周到に待ち構えている。今のアメリカは殆どの国会議員が大胆な株式投資をするなど、その立場を利用した利益誘導が甚だしいのだ。皆さん大金を稼ぎたくて国会議員をやっているのです。

これらのことから今後、米国では紙の通貨の代わりに暗号資産のような新しく作られるデジタルドルに移行していく。そしてその先鞭を担うのがビットコインである。私も4,5年前よりビットコインには注目しており、少し購入を始めている。しかし現状日本ではこの利益は雑所得になるので税金が高い。でも最近は政府でも分離課税に変更する検討を始めているので、実現すれは日本でも一気に火が付くだろう。(老後資金の5パーセント程度はビットコインの購入もありかとも思う。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

茶飲み話・石破発言

 

「日本の財政状況はギリシャよりもよろしくない」と先日石破総理が国会の答弁で発言した。2009年にギリシャは財政赤字が積み上がり、財政破綻を起こす。しかしその時にヨーロッパ各国の支援を受けなんとか危機を脱した。いま我々が住む日本はこの時のギリシャの状況よりもっと悪い。そのため消費税を始め減税などはもってのほか!むしろ財源不足から増税を検討しなければならない状況にあるという。

確かに現在の日本は赤字国債の乱発により、国の借金は1200兆円という膨大な額に膨らんでいる。これは我が国のGDPの3倍弱なのでかなり深刻なのは確かだ。しかし我が国の借金は他国から借りたギリシャと違い、日銀を始め自国の金融機関が国債を持っているので、直ぐに財政破綻をすることはない。家庭で言えば夫の借金は妻から借りた借金であるというようなもの。通常とりあえず夫婦円満なら、すぐに大きな問題が起こることはない。

しかし石破総理がこのような発言をあえてすることは、国民に「日本は借金大国なので減税など無理です。むしろ増税しなければ国は潰れます」と言いたいのです。でもこんなこと一国の総理が発言すれば国民は委縮し、財布のひもを締めるばかりだ。すると消費の低迷により景気は後退していく。景気の良いのは海外から観光にやって来るインバウンド客のみでは、この国は本当に終わっていく。

インフレの進行に、増税や財政支出のカットが重なれば通常の市民生活が維持できるのかが心配だ。最近は増え続ける貧困層に対する生活保護申請も厳しくなっている。しかし税金も払わない隣国の不法滞在者の保護申請には甘いのだ。国会議員は国民のために働くのが責務であるはずが、自分の私利私欲や隣国人たちに寛容な姿勢には本当に腹が立つ。日本にもトランプさんのようなジャパン・ファーストを叫ぶ強い指導者が必要になってきた。

アメリカは財政赤字で真っ赤カ、日本も石破さんが財政赤字で真っ赤だと言う、中国や韓国も同じく真っ赤カ!「夕焼け空は真っ赤カ、トンビがくるりと輪を書いたホーイのホイ」(戦後の歌、わかる人には分かります)いよいよ世界経済は傾き地平線に沈むのか!今までに見たことのない真っ赤カな夕焼け空である。(三度の飯に事欠く戦後の混乱期に生まれ、三度の飯欠く晩年を迎えるのかも?勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

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