茶飲み話・混沌

 

先日アメリカの前大統領トランプさんが選挙演説のさなかライフル銃で狙撃されるという事件が起こった。幸いにも耳たぶをかすめる程度の傷で大事には至らなかったが、もし数センチずれていたら命が危うかった。先日バイデン大統領との討論会でトランプ有利が強まり、焦った若者がこのような暴挙に出たのか?安倍さんの事件と同じく手薄な警備を付かれたかたちだ。

「いま世界は激動期で明日何が起きるか全くわからない!」これは命の次に大事なお金の世界も同じで増え続ける紙幣の量は爆増し、インフレに突入する近未来が待っている可能性もある。そこで決まった額の年金を受け取る高齢者こそ、その対策が必要で私のブログではその話題を度々取り上げている。

「私は危険な投資などしないので安泰です!」という日本人は多い。しかしそのような人も安心できない。日本円という円安で目減りする可能性の高い「円」という通貨にお金を全部ぶち込んでいる。そして私は危険な投資など全くしていない!と平然と言い切るが日本円も、株、外貨、債券、貴金属など様々ある金融商品の一部なのです。

先日、財務省は老後に必要な資金は二千万でなく、四千万円になったと呟いた。それはこれからやって来るインフレ下で現預金だけの二千万円ではとても足りないと認めているのだ。でもこのことを声高に叫べば国民が動揺するので、小声でそっと警告している。たぶんインフレがもっと進むと皆さんも日本円のヤバサに気付くと思う。

ではどうすれば良いのか?と問われれば私自身未来が見えるわけではないので、全く分からない。そこで少ない虎の子をゴールドなどの貴金属、日本株などに分散していて、日本円を極力減らしているのが現状だ。つい数年前のデフレ時代からインフレに180度ドテンしたのでその対策をたてた。(でもトランプ大統領の登場でまた「円高」に戻る可能性もある。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

茶飲み話・復活

 

「死者を復活、急拡大!」というニュースが先日、読売新聞の1面ヘッドラインで踊った。「え、どういうことだ」と紙面を目で追うと、いま中国では生成AIの技術が進み、死んだ人を映像でよみがえらせる事が出来るようになっているらしい。例えば会社の年次総会などで死んだはずの創業者を復活させ、まるで生きているように8分間スピーチし、会社の方針などを示すという。

これを聞いた従業員は創業者の意見は絶対なのでそれに従うことになる。中国ではこのように故人をよみがえらせるビジネスが急速に拡大し、新たなトレンドになっているという。しかしこのような技術を悪用すれば有名人などになりすまし、詐欺にさそうことも出来るので注意が必要だ。事実最近ではホリエモンや森永辰郎になりすまし、投資詐欺なども頻発している。

でも本当にヤバいのは近平ちゃんなどの独裁者が死んだことを隠し、映像の中で生き続けてしまうことだ。すると世代交代など起こらず永遠に庶民は言論統制され、弾圧の中で奴隷のように生きることになる。いま近平ちゃんは独裁者として死ぬまで主席であることにでは飽き足らず、AI独裁者として永遠に主席であることを画策しているうようである。

AIロボットの軍人やドローン戦闘機、無人運転の戦車などを使って軍隊を作れば、生身の人間など手も足も出ない!中国がこの分野に積極的に資金を投入しているのはこのような意図が見え隠れする。「そんなことあるわけない」と一笑したいが、どこか現実味を帯びている話で背中が寒くなる・・・。(AIに管理される未来がもうそこまで来ている。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

茶飲み話・ワーキングホリデイ

 

いま日本に住んでいると分からないが、先進国ではインフレが急速に進んでいて物価高が庶民を苦しめている。これに伴いレストランなどで働く簡単なウェイトレス賃金も急上昇で、オーストラリアなどでは時給4,5千円だという。そこで多くの日本人がワーキングホリデイなどの短期就労ビザを利用し、英語会話の勉強をかね豪州などに出かけている。

しかしコロナ前までは日本人の旅行者も多かったが、最近では円安でめっきり減少し、日本語での接客のニーズが無くなった。すると英語の堪能なフィリッピンなど他のアジア諸国の若者に職を奪われ、日本人の就業が難しい。そのけっか彼らの一部はホームレスになったり風俗で働く女性もいて、日本人の評判を落としているようだ。

この現象はアメリカでも起きていて、若い日本女性の入国審査などは厳しくなる一方だ。以前は簡単にスルー出来た税関でも旅の目的や滞在日数など根掘り葉掘り、しつこく聞かれるという。事実ニューヨークの風俗店などには日本女性が紛れ込んでいるらしい。三か月の観光ビザで性サービスをすれば日本よりも大金を稼げるのだ。

「日本はすでに後進国ですよ!」以前は東南アジアから出稼ぎに来るホステス嬢などを見下していたが、今や見下される側になり始めている。そして最近ではそれらの外国人も時給が低い日本から他の先進国に行き、出稼ぎにくる女性も減少傾向だ。確かに近年繁華街でのフィリッピンパブの看板などを見かけることも少ない。このまま日本は没落の道をたどるかもしれない。

一方でいま海外からは安い日本に多くの資金や観光客が流れ込んできている。そして不動産や株式を買いあさり、京都やニセコなど有名な観光地は海外資本に買い占められていく。また最近日経平均なども上昇しているが、買っているのは外国人投資家である・・・。(インフレや円安が進行中で、どんどん日本円の価値が下落しているので、預貯金はゴールドなどの現物資産で保有することをお勧めしている。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

茶飲み話・専業子供

 

いま中国では専業子供という素晴らしい制度が出来上がりつつあるらしい。基本的に教育熱心である中国は長い間続いた一人っ子政策の結果、多くの家庭が子供に多額の教育費を払い、大学に進学させることが普通になった。そのため新たに設立された大学や大学生が激増し、ホワイトカラー予備軍が多く誕生することになる。しかし一方で不動産バブル崩壊や米中対立による景気低迷で、未曽有の就職難をもたらしている。

「中国の子供たちは本当に気の毒だ!」過度な学歴社会である中国は幼い頃より子供たちを塾に通わせ、良い成績をとり一流大学を目指すのが一般的である。そのため学校以外でもほとんどの時間を学力向上の勉強に費やし、寝る時間も惜しむほどの努力を強いられる。もちろん日本の子供のように、クラブ活動や趣味に費やす余裕などあるわけない。そしてやっとのことで一流大学に入学し卒業すると、待っていたのは就職先がない厳しい現実であった。

そして希望を失った若者達は公園などでただ寝そべって時を過ごす「寝そべり族」になり下がる。こんなことなら受験勉強などせずとも、中学を卒業してすぐに工場で働けば、失業することもなかったと悔やむことしきりだ。しかし学歴とプライドが邪魔して今では雑用もできない。仕方がないので再び親元に帰り「専業子供」として自室にこもり、学生時代にできなかったゲームなどにはまる道を選ぶという。

でもこれでは子供達の両親もたまったものではない。苦労して金を稼ぎ大学まで出したのに、子供が舞い戻ってきてパラサイトとは泣くに泣けない。いっそうのこと子供に仕事を譲ればよいのだが、年金制度など殆ど機能してない中国ではそれも出来ない。ホームレスは存在しないのが社会主義国の理念だが、実際には多くの若者ホームレス予備軍が隠れている。

一方日本では専業主婦と呼ばれた家事専門の奥さんがどんどん減少し、今や余程リッチな家庭でないと専業主婦など許される状況にない。パートで家計を助ける程度では足りず、フルタイムでの雇用を求めるようになってきた。すると主婦の負担は増すので、男性も家事や育児を分担する。これでは子育ても大変なので当然少子化に拍車がかかる・・・。(昔は良かったと言うつもりまいが、どこの国も庶民は生きずらいようだ。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

 

茶飲み話・海外旅行

 

最近日本人が海外旅行に出かける頻度が少なくなっているという。原因は円安による旅費の高騰、地政学リスクによる治安の悪化、貯蓄率の高いシニア層の国内旅行回帰など様々だ。それに今の若い世代は相対的に保守的で冒険を好まない傾向にある。危険を伴う海外へ行くより地方の温泉宿に泊まり、のんびりと過ごしたほうがストレス解消にもなり気が楽だとか。年寄りじみた発言も目立つ。

でも海外旅行などは若い頃に限る。スーツケースひとつで日本を飛び出せば、後は気の向くまま行き当たりばったりで、新たな出会いを楽しめる。私が旅行した半世紀以上前は日本を始め東洋はまだ貧しく、欧州などで東洋人を見かけることはあまりなかった。特に中国人や韓国人は皆無で何処へ行っても日本人は奇異な視線をあびた。そして当時のヨーロッパは豊かで、貧しそうなジーンズ姿の日本人を見ても、持ち物を狙う人などいない。

特に北欧などは今の日本のように安全で、泥棒やホームレスなどは皆無で夢のような国だった。税金は高いが社会制度は充実し、ユリカゴから墓場まで全て国家が生活保証する福祉大国である。しかしそれから徐々にアフリカ大陸から、黒人やアラブ人が大量に流入してくると状況が変わる。近年では北欧も夜一人での外出は危険であると聞く。

「円安が進み160円台とは驚きだ!」こうなるとますます物価の高い海外旅行など高嶺の花となる。昼の簡単なランチセットが4,5千円では満足に食事もできない。最近一部の人がしているカップヌードル持参で旅行しても楽しくはない。それに海外ではお湯を手に入れるのも一苦労だ。ホテルなどでお湯を頼めばば、有料だしボーイにそこそこのチップを要求される。

でも昔からケチな人もいて海外に団体で出かけた時に、同室になったAさんは日本から水を入れたカップに差し込めばお湯が沸く、簡易な電熱器を持参していた。しかしコンセントの差し込み口が合わず、持参したカップヌードルは泣く泣食べずじまいであった。本人は洋食は口に合わないと言い訳していたのだが。(1ドル360円の大昔、バケットかじりながらヨーロッパを旅したあの時代に戻ったら悲しい。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

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