
茶飲み話・うどん粉
この秋も我が国は二人のノーベル賞受賞者を輩出した。生理学・医学賞の坂口志文さんと化学賞の北川進さんである。一年で二人の受賞は大変喜ばしい事だ。日本の基礎研究が今だ健在で、世界から認められている何よりの証拠となった。そして彼らの喜びの記者会見を聞いて驚いたことがある。なんと彼らの座右の銘が「うどん粉」で同じなのだ。正確に言うと「運、鈍、根」ウン、ドン、コンのウドンコである。
この言葉を最初に聞いたのは確か私が高校生の時であった。当時私の父は株式投資を趣味にしていて、証券会社の営業マンが時々お茶を飲みに来宅していた。そして雑談の後に彼が帰ると父は私に、「いいか、株式投資は運、鈍、根だぞ。略してウドン粉だ!」と諭した。当時私の父は私を将来証券会社に就職させたいようだった。私もそのつもりで経済学部に進学したが、実際には経済とはかけ離れた方向へと向かった。
でもこの「運、鈍、根」の概念は人生の岐路に立った時などの、軌道修正に役立ったと思う。人生の成否など紙一重だ。何が幸いするかなど全く分からない!振られたサイコロの目に自身を委ねるに等しい。しかるに人生で一番大切なものはなんといっても「運」である。運がなければ全ての努力も徒労に終わる。そしてあらゆる状況に動揺しない「鈍感力」が続く。最後に一つの事をぶれずに遂行できる「根」である。
私はありがたいことに「運」には割合恵まれてきた。ところが残念な事に鈍感力と根がない。目の前に猫じゃらしを振られると直ぐに反応してしまう。そしてせっかちな性格で一つのところに留まることが出来ない。釣り糸を垂れ暫く反応がないと直ぐに移動し河岸を変える。魚も池を回遊しているのでジッとしていればやがてむこうから針に食いついてくるのに・・・。
やはりノーベル賞を受賞するような人は頭の良さはもちろん「運、鈍、根」の三拍子がそろった人たちだ。中国人や韓国人になぜノーベル賞受賞者が出ないにか?という話題が上がるが、彼らに欠けているものは同じく鈍感力と根である。拝金主義の彼らは直ぐに金にならない基礎研究などに興味がないのだ。(高市政権になり金のバラマキが加速する。紙幣を増刷し物価高を抑えることなどできません。勝田陶人舎・冨岡伸一)
疾風怒濤

茶飲み話・疾風怒濤
毎日のように貴金属価格の上昇が続いている。まるで手から離れた風船玉のように、風に揺られフワリふわりと天高く舞い上がっていく。正直ゴールドウォッチャーとしての私も今の状況に対しては驚いている。私が米国の債務急増に対し、懸念を抱き始めたのがおよそ10年ぐらい前からであるが、その後債務はさらに膨らみ続け、もう誰の目にも明らかになってきた。
ロシアや中国などのブリックス諸国の中央銀行がゴールド買いを推進する中で価格が上昇してきたが、最近では米国や日本などのG7各国までが追随し始めている。こうなると東南アジアや中東、インドまでもが金買いに走り、そして一般庶民や機関投資家までもが先を争って金買いに奔走している。特に最近では朝起きると金価格が上昇しているので、ニンマリだが急激な価格上昇は短期的な急落を呼び込むので、これからの購入は注意を要する。
でも実際には日本政府や日本人は殆どゴールドを所有しておらず、米国債や日本円で金融資産を蓄えているので、将来大丈夫なのか不安に感じている。紙幣や国債など所詮は紙なので、国家の信用が希薄になればその価値もドンドン薄れていく。いつも言うように現在の通貨不安は100年に一度あるかないかの大きなパラダイムシフトなので、ゴールドの世界的なバブルなどと単純に考えない方が良い!
価格が暴騰したからと言って喜んでゴールドを売りに出すと価格がさらに上昇し、二度と購入できなくなるのでホゾを噛むことになる。この混乱はまだ始まったばかりで、これから数年は続くであろう。ゴールドの所有は単に金儲けのための投資ではなく、これから始まる金融危機に対する備えである。ゴールドの上昇はすなわち紙幣価値の減少なので憂慮するべきだ。
私自身は貴金属に対してはすでに出口を探しているので、今は状況をじっと見守っている。いまさら貴金属店の店頭に並び、五時間も待つほどの体力も金もないので関知しない。でも最後には疾風怒濤!嵐が来てゴールド争奪戦争は終焉していく。普通のジジババが金さん銀さんに代わるにはまだ少々の時間がある。(シルバーの大ブームが起こりそうだ!勝田陶人舎・冨岡伸一)
バックワーディション

茶飲み話・バックワ—ディション
バックワーディション「逆ザヤ」とは商品の現物と先物の価格が逆転することをいう。今銀価格では数か月先の価格より現在の価格の方が高いという珍しい現象が起きている。現物の銀の入手が難しく買い手が増大しているためである。通常はインフレしているので現在の価格より将来の価格の方が高いのが常である。ところが銀価格では現在在庫が逼迫していて、現物銀の奪い合いが起きているのだ。
金価格がここまで上昇するとさすがに新規購入には慎重になる人が多い。しかし金に比べて80分の1である銀ならばまだ小遣いの範囲でも購入できる。そこで我が国でも金買いに乗り遅れた人たちが大挙押し寄せる可能性が高い。もうすぐ多くの人たちが現金の日々の目減りに気付き貴金属の購入を考えるようになる。その時には高騰した金でなく「貧乏人の金」と呼ばれる銀に注目が集まるかも?
しかし残念な事に現在ではすでに金よりも銀の方が需給が逼迫していて、インゴットなどは入手が難しくなっている。田中貴金属ではすでに一般のお客には銀の販売を停止しているようだ。でも石福金属では時々入荷するがいつも数分で売り切れている。しかし銀貨などはまだ近くの地金商でも1万円も出せば買えるので、コイン集めが趣味と考えれば将来小遣いの足し位にはなると思う。
私は数年前より、金さん銀さん、白金ネーゼマダムなどと冗談を言いながら、貴金属の購入を勧めてきたが、いよいよ貴金属の枯渇がハッキリと目に見える形で進行している。政府やマスコミはパニックが起きるのでこれらの問題を殆ど報道しないので、「✕デー」はある日突然やって来る。私のシナリオではある朝、アメリカ株大暴落の報道に続いて日本株も大暴落!この時は一時的には貴金属も暴落するが、暫くすると貴金属に大挙、資金が流れてくる。
先の事など誰にもわからないので、私の予測など下手な占いのレベルにすぎないが、各国が現在のように通貨発行を増やしていく限りは、我々の虎の子の現金の価値はドンドン減り続けていく。最近の金価格の異常な上昇は私も初めての経験であり、暴落も気になるところだ。でも本格的なインフレはこれからやって来る。(もうすぐ誰の目にも時代のヤバさが認識できるようになる。勝田陶人舎・冨岡伸一)
2万円

茶飲み話・2万円
先日ついに金価格が1グラム2万円になったというニュースが流れた。でもこれはまだ序章にすぎない。今後は3万、4万と上昇していくだろう。現在は金価格が下落する要因が殆ど見つからないのだ。金価格を押し上げていく要因は主に3つある。中東、イスラエルなどの地政学リスク、各国の中央銀行による金の買い占め、それと米国の基軸通貨ドルの崩壊懸念などだ。そしてこれらの要因による高インフレの進行である。
かねてより私は老後資金の一部を貴金属で持つことを推奨してきたが、これは当時から日本銀行が財政補填のために、このまま赤字国債を刷り続けるといつか高インフレになると予測していたからである。インフレは年金族など毎月一定額の収入しかない高齢者の家計を直撃する。現役世代はまだ給料が物価にスライドしていくが、年金は基本物価スライド制ではない。20万円の月額は毎年目減りしていき、生活レベルはどんどん低下していく。
この10月も多くの生活必需品が値上がりした。そして今後インフレはますます進んでいく。でも対策が無いわけではない。インフレ以上に値上がりする貴金属を保有すればよいのだ。それもいつでも簡単に換金できるコインや20グラムの以下の地金が良いと思う。ゴールドは高くて手が届かなくなってきたが、シルバーやプラチナは現在急騰しているが、まだ安価なので手が出しやすい。
いま世界的に貴金属の争奪戦が起きていて、貴金属が不足してきている。田中貴金属などの地金商では毎朝長蛇の列で小さな地金などは入荷がストップしている。でもまだ一般の人は気が付き始めたばかりでパニックはこれから起きる。ゴールドの数量などオリンピックプールのたった3倍分でごく僅かなのだ。これを世界中の人で取り合えば結果は見えている。ちなみにプラチナは一つのプールに足首が浸かる程度しかない。
今はお金とは何か?が問われている時代である。喜んで受け取っていた一万円札もドンドン印刷され枚数が増えれば、そのぶん価値が減っていく・・・。時代をよく観察し、ゆとりのある老後を送ってほしい。年取ってお金が減り続ける恐怖心など絶対味わいたくない。(備えあれば患いなし!ゆったりとした気持ちで、お抹茶を頂きたいものである。勝田陶人舎・冨岡伸一)
2017年

茶飲み話・2017年
早いもので私がブログを書きホームページに掲載するようになって、すでに8年が経過するらしい。らしいというのは自身の記憶では6年位だと思っていたので、時の歩みの速さにビックリしている。最初の動機はホームページにブログを定期的にアップすればアクセス数が稼げ、検索に有利だ!と人に勧められたからである。それまでは文章を書くのは苦手で、敬遠していたがいざ始めてみるとこれがなかなか面白い。そのため気が付いたら8年間も経過していた。
でもテクノロジーの世界は日進月歩で、今やホームページやFacebookでのブログ掲載は過去のツールになってきている。世の中はすでに動画掲載が主流で、ブログなどのテキストは時代遅れなのだ。テキストは読むのが面倒で敬遠される傾向にある。でもこのまま活字文化が希薄になり、人々が文章を読まなくなると思考力の低下に繋がるのではないかと危惧される。そして最近では若い人はチャットGPTの普及により、考えて文章を書くこともしなくなる傾向にある。
最近では小学校でもタブレットが各自に貸与され、教科書やノートなど紙媒体から離れる傾向が加速している。すでに学校などの教育現場ではこれまで行われてきた暗記主体の学習でなく、個々人の個性を伸ばすより創造性重視の対応が必要とされる。もしこのままスマホなどを使った自動翻訳機が進化すれば、英語など外国語学習の重要性も減っていく。そして偏差値重視の学歴社会も崩壊に近づく。
職場でもAIの急速な普及は事務職などを奪う。そしてそれはプロムラミングなどのテクノロジー職種に及び、やがては公認会計士、弁護士などのいわゆる士業の淘汰へと進んでいく。若者はエリート教育を受けて一流大学に進めど、超優秀な人以外は就職口がないという状況になる。すでにアメリカではIT系のエンジニアの就職が困難になっているそうだ。
いっぽうで建設現場で働く配管工や左官、大工などの熟練労働者の給料が人手不足から跳ね上がっているという・・・。これからの若者の職業選択は非常に難しい。大学を卒業する10年後の世の中のニーズなど全く読めない。AI、ロボットにより人々は労働から解放されるが、仕事を生きがいとする人生観も変わっていく。(大きなパラダイムシフト起っている昨今、子供たちの教育は本当に難しくなった。勝田陶人舎・冨岡伸一)
