風神

皆さん大変です。昨日風神さんがやってきて「なぜ俺を最初に紹介しないのか」とお怒りです。「風神・雷神」常に我らは一対。それに「世間では常に俺が先なのに、なぜ俺を飛ばして雷神を先にしたのか理由を言え」の一点張りです「別に他意はない、たまたまそうなった。大変申し訳ない」との謝罪でどうにか収めました。

いま風神さんに暴れられると困ります。紅葉して枯れかけている工房の前の森の木々から、大量の落ち葉が飛んできて片付けるのが大変。

それで、今日は予定を変更して工房の守り神、風神さんを紹介することになりました。

どうですか?怒らせると恐そうでしょう。

お茶漬け

焼鮭、焼き鱈子、あるいは佃煮で、お茶漬けほど日本人の日常に欠かせない簡単な食事もないであろう。そんな誰にでも親しまれているお茶漬けだが、私は永谷園のお茶漬けの素が昔から好きだ。我が家には常備薬のようにいつも在庫があり、時たま封を開けては食べている。

しかしこの一袋の量が非常に中途半端、ごはん一膳に全部かけると塩辛い。、半分では味が薄い。いつも少し残る。残ったものを輪ゴムで縛り次回にとっておくのだが「足りないので、また新しく封を切る」このようにいつも完結しない。

ところで永谷園といえば大相撲懸賞のバナー。いつも先頭に掲げられ、あれを見るとお茶漬けを思い出す。でもなぜ永谷園がいつも先頭なのか?だぶん年数の長い順なのだろう。

ところで大相撲は日馬富士の問題で大揺れだが、その根底には、民俗派と国際派の軋轢があるようで難しい。

私は貴乃花親方の主張する相撲は国技、神事にのっとり日本人の精神文化を継承し、その伝統を変質させることなく後世に伝える。この考え方を支持する。

しかし、それでは今の若者や外国人が入門せず「相撲はすたれるよ」の協会派の声も分かる。

貴乃花は「ラスト侍」時代に乗れないで美しく滅びる。日本人の精神・伝統文化と共に。でも孤軍奮闘、最後まで貫き通してほしい。

この問題、皆さんのお考えはいかがですか?

ラーメン

日本人の国民食ともいえるラーメンだが、カテゴリーが広く、書き出すのは大変だ。その中でも一つのジャンルにインスタントラーメンがある。最近朝ドラで放映されたのでご存知のとうり、即席めんは昭和30年代に日清食品という大阪の会社が開発したものである。発売当時は中華そば屋のラーメンが30円の時代に、確か35円で高かったと思うが、めずらしさと手軽さが受けてあっという間に全国に広まった。

その後このチキンラーメンのヒットに乗ってエースコックを始め、多くの類似商品が市場に出回る。すると徐々に過当競争により、中華そば屋のラーメンとの価格差が広がっていった。

今や日本のみならずアジアの国々でも大量に作られているインスタントラーメンだが、国際化のきっかけはベトナム戦争である。当時、熱帯のジャングルの奥でも保存がきき、お湯を沸かせば簡単に食べられる手軽さが受け反政府軍ベトコンの携帯食料として注目されたのが、きっかけであったと思う。

それからインスタントラーメンはその国の人々の味覚に合わせて、民族独自のオリジナルが開発され、カップヌードルと共に世界中で食べられる様になった。

私が高校時代のある日、朝食に母がチキンラーメンを作ってくれた。ラーメン好きだった私は「これから朝食は毎日ラーメンで良いから」とつい口に出してしまった。この言葉をまに受けた母は野菜たっぷりのチキンラーメンを毎朝、作り続けることになる。そして作っている時の口癖が「あんた、こんな物のどこが旨いの」である。一年くらい食べ続けたと思うが、さすがに飽きたので「もう明日からラーメンでなくていいよ」との進言で終了。今でもチキンラーメンは好きである。

写真のラーメンどんぶりの形状に注目!コウダイから口元までのラインが直線、こうするとツユの量が少なくても多く見える私は血圧が高いのでツユは殆ど飲まない。全部捨てるのもモッタイナイので、ツユをあまり飲まない人はこの形状がよいのではないか?

 

植木鉢

植物が好きなのでよくホームセンターに行き草花や庭木などを見るが、管理が大変なので買って帰っても庭にじか植えはしない。そこで植木鉢やプランタなどに植えて楽しむことになるのだが、どこを探しても鉢はみな同じでつまらない。海外からの輸入品の中にはおしゃれな鉢もたまに見つかるが、ガーデニング用で日本趣味の私の好みには合わない。

そこで自分で作ることになるが、アイデアがなかなか浮かばない。若いころに習っていた池坊華道の原点に帰って考えてみるか?

古流としての池坊華道の基本的なバランスは正面から見て「心、副、体の三角形だ」ただこの生け方は、横や後ろに回ると良く見えない。あくまでも床の間に置いて正面から見る華の生け方なのである。今の家は殆ど床の間を作らない。すると掛け軸と共にだんだん古流の活け方も廃れてきた。

古流の立花の花器を植木鉢にして「三角形のバランスで」植物を植えてみたら面白いかも。

切花は生けるとすぐに枯れる。だが植え込みにすれば長く楽しめるし、また季節により表情を変えるのであきない。

その思いで製作したのがこの植木鉢です。玄関のコーナーや、ちょっとした空間に置いてみたらどうでしょう。ただし目線は同じ高さか少し下がよいです。

 

雷神

浅草の浅草寺正門には雷門がある。木造の雷門は震災で消失したが、戦後しばらくして(松下電器の創業者、松下幸之助)さん個人の寄付で鉄筋で再建された。この雷門の左横には雷おこし本舗というおこし専門店がある。

この店舗のキャラクターとして(俵屋宗達の描いた風神・雷神)の絵が使われているが、宗達の描いたこの絵はとてもユーモラスで面白い。かって浅草の奥の今戸にデザイン事務所を構えていた私は、この店の前を通るたびに看板をながめていた。

雷おこしは浅草みやげとして今だに根強い人気があるが、様々なスイーツの氾濫している現在ただ甘いだけであまり旨いとは思わない、でもこの看板の宗達の絵は大好きである。

風神・雷神はこのほか「京都の三十三間堂にある風神・雷神」が有名である。こちらの方は彫刻で、恐ろしく迫ってくる神々の迫力が立体的に良く表現されている。

陶芸を始めてしばらくして、展覧会出品のテーマを模索してしていた時期。ひらめいたのがこの神の迫力を焼き物で表現することだった。思考錯誤のすえ出来たのがこの作品である。

どうでしょう!迫力が表現されていますか?

© 2024 冨岡陶芸工房 勝田陶人舎