宮本武蔵の枯れ木モズ、蕪村の雪中カラスなど水墨画のタッチで表現された鳥の絵の名画は大好きだ。いつか自分でも真似でも良いから、こんな風に鳥を描いてみたいとずっと思ってきた。白と黒の二色の表現は無限で、絵とは別に我々の想像力を刺激し、個々人の感性の世界へと誘う。
それには勢いのある筆の動きが全てだ。ゆっくり書いていたのでは鳥の動きが表現出来ない。何も考えずいっきに線を描きたい。ところが紙の上に描くにとは、かなりかってが違う。釉薬をかけた上からだと、すぐに水分が吸収されて筆が走らない。特に細い線だとなおさらだ。
いろいろ試行錯誤の結果このプレートが完成。