雷神
浅草の浅草寺正門には雷門がある。木造の雷門は震災で消失したが、戦後しばらくして(松下電器の創業者、松下幸之助)さん個人の寄付で鉄筋で再建された。この雷門の左横には雷おこし本舗というおこし専門店がある。
この店舗のキャラクターとして(俵屋宗達の描いた風神・雷神)の絵が使われているが、宗達の描いたこの絵はとてもユーモラスで面白い。かって浅草の奥の今戸にデザイン事務所を構えていた私は、この店の前を通るたびに看板をながめていた。
雷おこしは浅草みやげとして今だに根強い人気があるが、様々なスイーツの氾濫している現在ただ甘いだけであまり旨いとは思わない、でもこの看板の宗達の絵は大好きである。
風神・雷神はこのほか「京都の三十三間堂にある風神・雷神」が有名である。こちらの方は彫刻で、恐ろしく迫ってくる神々の迫力が立体的に良く表現されている。
陶芸を始めてしばらくして、展覧会出品のテーマを模索してしていた時期。ひらめいたのがこの神の迫力を焼き物で表現することだった。思考錯誤のすえ出来たのがこの作品である。
どうでしょう!迫力が表現されていますか?