本屋
皆さんは浅草浅草寺の雷門を通り過ぎ仲見世を直進し法蔵門の右手前、人形焼木村屋の隣に小さな江戸趣味小玩具「助六」という店をご存知ですか?ここは江戸末期から続く玩具屋で、江戸時代の小さい店頭模型などをあつかう店である。目立たないので注意して見てないと、すぐ通り過ぎてしまう。
その店で私の父が90年位前に、買い求めたのがこの本屋の模型だ。前に楊枝が置いてあるのでその大きさが分かると思うが、かなり小さい。店頭には役者絵や草子などがならび、当時の面影を映している貴重なものだ。今も時々この店を覗くが、このように手の込んだ物は見うけない。小さいので画面を拡大してじっくり見て欲しい。
ところで最近の本屋の変化には驚く。以前は長く立ち読みしていると、いやな顔されたものだ。ところが今は椅子まで置かれ、どうぞごゆっくりと。なかにはカフェまで併設され、お茶でも呑みながら読んでくださいと。でももし汚したらどうするのか?いらぬ心配をする。
本屋は基本委託商売なので、売れなければ返品すればよい。でも汚れた本まで返品されたら出版社もたまったものではない。読書が好きで本屋にはよく通うが、町の本屋がどんどん消えていくのは寂しい。
アマゾンの出現で本はネットで買うようになった。即日配達まで登場し、宅配業者を悩ませ問題になっている。時代の変化はどんどん早くなり、明日のことは分からない。技術革新も良いが時代についていくのも大変だ。
本は店頭で探し、いろいろ比較しながら購入する楽しみもある。でもその前に本などの紙媒体が無くなる可能性もあるか?