春眠
「テレビをつければニュース番組はコロナ報道ばかりで、気の重い日々が続きますが皆さんお元気ですか?」中国武漢ではコロナウィルス封じ込めに成功したそうで、徐々に外出できるようになってきたという。しかし直近ではコロナの第二派が発生し、再び外出禁止令が発令された地域もあるらしい。かの国の情報はほとんどがフェイクニュースで信用すると馬鹿をみる。このウイルスの根絶は難しそうで終息には数年かかるという予想も出始めた。「シルバー世代は家に篭ってじっとしていろ!」とのお達しだが、熊の冬眠でもあるまいし、巣篭もりにも限度がある。しかし厳冬に巣から出て食料を捜し、ウロウロ動き回ると凍死することもある。
マスク、トイレットペーパー、一部の衛生用品や食品へと続く欠乏は食料全般に及び始める可能性も!中国は巨大な人口をかかへ、サバクトビバッタの襲来やツマジロクサヨトウという蛾の大発生を危惧した人々が、穀物などの買占めに走ってるという。その連想が日本にも波及すると人々が混乱する。何しろ日本の食糧自給率は40パーセント、噂が噂を呼びパニックるとスーパーの棚から食品が消えることもゼロではない。戦後すぐ食うや食わずの浮浪児生活の苦い経験をもつ、闇市作家として名を馳せた小説家野坂昭如は、生涯を通じて数年分は自宅に米を備蓄していると話していた。人生どの時代を生きてもおよそ70年周期で経済の好不況はやってくる。そのためだれでも一度や二度は食うや食わずの数年を経験することになるのだ。
最近何かと話題のソフトバンク社長の孫さんは朝鮮人として生まれ、年少期に激貧生活を送ったことを先の株主総会で吐露していたが、彼の不屈の企業家魂はその時に醸成されたのだと推測できる。彼の事業家としての時代を先読む能力は素晴らしい!あのアリババが創業期、倒産寸前のところに20億円の資金を投入し倒産をすくった。その後アリババのビジネスは爆発的に拡大し、ソフトバンクの所有するアリババの株式時価総額は20兆円近くにもなった。しかしこの莫大な含み益で、ビジョンファンドという投資会社を作り、世界中の伸びそうな会社に投資する。しかし彼もこのコロナっショックの予測は出来ず。あっという間に大ピンチに!ついに積極投資が裏目に出て彼の運もつきたのか・・・?
あの巨大な福岡ドームには魔物が住むかも。あれだけ一時代を築いたダイエーの中内さんの二の舞にならないか心配になる。今朝の新聞に13カ国で食料輸出を規制する記事がのる。いよいよコロナの次は食糧不足の時代が到来するかもしれない。(勝田陶人舎・冨岡伸一)