茶飲み話・ゴミ箱

 

「ゴミ箱がないのに、なぜか街が清潔で不思議?」これはいま日本観光に押し寄せる多くの外国人が抱く、素朴な疑問の一つである。確かに公園や駅には必ずあったゴミ箱が、今では見かけることは殆どない。唯一ごみ箱が置かれる場所はコンビニと新幹線ホームぐらいだと思う。それもプラスチックや燃えるゴミなど分別投入する必要がある。

先日も市の公共施設を利用し、ゴミ箱を探したが見当たらないので職員に聞くと、「ご自身でお持ち帰りくださいの返答だ!」唯一自販機の隣にはゴミ箱らしきものが置かれるが、あくまでビンと缶専用のリサイクルボックスであり、ゴミ箱ではない。街からゴミ箱が消えた直接の原因は、オウム真理教がゴミ箱に爆弾を仕掛けたことに由来するが、もう30年近く前の話である。

「近頃、街行く男性のほとんどがバックを携えている!」しかし男性がバックを持ち歩くようになったのは比較的最近の事だ。私自身も昔は手ぶらで何処へでも出かけた・・・。スマホやスイカなどのカードもなかった頃は現金をポケットにねじ込み、財布も持ち歩かなかった。すると硬貨がポケットで揺れ穴があく。

ところが私も携帯する物が増え、バックは必需品となった。おかげで自身のゴミも自宅に持ち帰ることも出来る。今はレジ袋も有料なので飲料水などもバックに詰め込む。しかし欧米では普段男性はバックは持ち歩かないようで、日本男性がバックを持つ姿を見て、女性みたいだ!という。でも現在ではゴミ袋としての役目もあるのです。

コロナが終息すると世界的に異常な日本ブームで、たくさんの外国人がやって来ている。彼らの目的は観光や飲食のみならず、自国とは全く違う社会制度を体感する目的もある。「ゴミ箱がないのに街がきれい!」これも外国人らからすれば不思議国日本のCOOLな一面なのかも・・・。(最近どこを歩いても本当にゴミが落ちてないですね。確かにこれは脅威だ!勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

 

 

© 2024 冨岡陶芸工房 勝田陶人舎