茶飲み話・TEMU
最近ネットなどでニュースを見ているとやたら目につくのが、通販の異常な安売り広告である。「このスニーカーが送料込みでたったの250円!あるわけないだろう」と私は無視していたが、どうやら本当の事らしい。アメリカでは一足先に大ブレイクしていて、多くの庶民がこのサイトで買い物しているらしい。そこで政府も警戒を強め規制に乗り出すという。
こんな通販が日常的に浸透し始めたら、アマゾンなどの大手通販ビジネスも単価の面でとても太刀打ちできない。そしてその品目はアパレルから靴やバックを始め、大工道具や小型の家電製品まで多岐に及ぶ。もしこのまま見過ごしていると、多くの小売店やスーパーなども打撃を受けることになり、市場が大混乱におちいる。
TEMU(テム)と呼ばれるこの通販サイトは2年前に中国の会社がアメリカで始めたビジネスで、今や世界50っか国で展開中という。日本でも最近若い人の間で浸透し始め、売り上げを伸ばしているらしい。この価格ではユニクロはもちろんJUやワークマンでさえ高級品に映る。まったく中国人のやることは本当にいつもえげつない。
しかしこの現象の背後には中国の未曽有の景気後退にある。いま中国では不景気で物が売れず困った業者がただ同然でも製品を作るらしい。そのため発癌物質や重金属などに汚染された材料なども使われるので、アクセサリーなども身に着けるとアレルギー反応を起こすので注意が必要だという。それに支払いはすべてクレカなど電子決済なので、個人情報を抜かれることもあり、一回口座登録すると抹消するのが困難だという。
まさか我々年金世代でTEMUの通販使っているという人はいないと思うが、今後日本でも注目されることもあるので気をつけて欲しい。商品は直接中国から送られてくるので、明けてビックリ玉手箱!安物買いの銭失いと思いきや、なかにはまともな物もあるらしい・・・。(TEMUは現在は赤字だが世界制覇をもくろんでいるので、そのうちガッポリ頂くと豪語。勝田陶人舎・冨岡伸一)