茶飲み話・インド

 

最近中国は住宅バブル崩壊で経済が急速に悪化してきている。若者は大学を卒業しても就職先がなく、たくさんの失業者が街にあふれる。そこで一部の中国人は日本での就職を希望し、日本の大学に入学するためにやって来る。東京大学の学部生はすでに11パーセントが中国人だというので、これ以上彼らが就学すると日本人が締め出される可能性もある。税金で運営される国立大学が外国人ばかりでは日本にとって大きな損失だ。

でも失速する中国に代わって最近、目覚ましい発展を遂げているのがインドである。長い歴史を持つインドは人口ではすでに中国を抜き14憶人を超える。特にインド人は数学に強いので、最新テクノロジーの世界ではグーグルの社長を始め多くの人材を輩出している。インドは中国と違い民主主義国家なので日本にとっても友好関係を築きやすい。

将来インドが経済発展を遂げると注目されるのがゴールドである。インド人は世界的にみても最もゴールドを愛する民族なのだ。これは彼らが紙幣に対し大きな不信感を持っている証拠だ。戦乱などにより何度も紙幣がただの紙切れになってしまった過去を経験しているからである。そのため彼らはゴールドのジュエリーを身に着け、いざとなるとこれを換金して生活を支えてきた。そしてこれからも収入が増えれば預金でなくゴールドで蓄財する価値観は変わらない。

しかし日本人はこの逆で、紙幣を信じてコツコツ預金に励む。これだけ世界が混乱しているのに、政府やマスコミもゴールドを購入しましょう!などとは決して言わない。政府も価値がなくなるかもしれない米国債を大量に保有し続ける。でも真実のところは日本は米国の属国であり、外貨準備として持つ米ドル債を売却し、ゴールドに代えるなど米国が許さないのだ。もしそうするとドルの信認が揺らぎ暴落して米国を窮地に追い込む。

米国がドンドンお金を刷りまくり続け国民にバラまき、その付けを日本人に払わせる構図なのだ!でもアメリカに国防を委ね、守てもらっている以上彼らの要求を聞かざる得ない。しかし個人は違う。いくらゴールドやシルバーの現物資産で貯蓄しようが彼らに文句を言われる筋合いはないのだ。(個人的な主観だが、今こそインド人の蓄財法を学ぶべきだと思う。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

 

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