茶飲み話・白金ネーゼ

 

白金ネーゼとは言わずと知れたプラチナに対して私がつけたニックネームだが、どうも最近このマダムが元気ない。私は元来古代より通貨として使われてきた歴史を刻んだ金さん銀さんよりも、近代になって発見され注目される若い色白の白金ネーゼマダムの方が好みだ。でも近頃、精彩の無いマダムの原因を探ると別に化粧のノリが悪いわけではなく、皆に注目されなくなったことが原因だと分かった。美人も多くの人に見られてより磨きがかかる。

最近値上がりを続けるゴールドは短期的には調整に入り、下落する可能性もある。しかし相変わらず各国の中央銀行は財政を補填するために国債や紙幣を刷り続け、貨幣価値はドンドン目減りしている。そしてそれが原因で高インフレを招き物価を押し上げていく。このサイクルを続ける限りはゴールドは上がり続けるので、目先の価格などを気にせず握り続けることがベストだ。ゴールドは有史以来続く通貨なので、紙幣よりもずっと信頼性が高い。

私は30年間続けてきた田中貴金属での毎月1万円づつの純金積立を、先月プラチナに代えた。これは10年以上前はゴールドより高かったプラチナ価格が、ゴールドの三分の一以下まで値下がりしたためだ。ゴールドのように各国の中央銀行が、紙幣価値の下落を補うために保有しないプラチナは工業材料なので、中国経済の景気動向にも左右される。これからも中国経済が低迷する傾向が高く、当分プラチナ価格が急騰する可能性は低い。

しかし積み立て投資は価格が安ければたくさん買えるので5年、10年は価格上昇しない方が良い。そしてある程度溜まったころに価格が急上昇すれば、一気に利益は増大する。10年先には水素が燃料として一般的に普及するので、その時は素材として多く使われるプラチナの需要が増大する。なにしろプラチナはゴールドの20分の1しか産出しないのだ。でもこれは数年後に訪れるはずの大混乱後の話なので、まだゴールドを所有していない人は金貨1枚購入の方が良い。

最近若年層の貧困率が上昇している。給料は上がらず、福利厚生費の増大にインフレの進行と手取りは目減りするばかりだ。そしてこれから数年後には、ある程度の貯えがある年金族にも貧困が波及してくる。高インフレによる年金の目減りは老後生活を圧迫するだろう。その時になって慌ててももう遅い。備えあれば患いなし!(ゴールドと共にいま注目されているのがビットコイン購入である。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

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