茶飲み話・sp500

 

いま投資に目覚めた日本人の多くの若者が購入しているのが、sp500すなわちスタンダード&プアーズ社がアメリカの上場会社500社を選び出し、構成した株式インデックスである。給料があまり上がらず物価高に苦しむ若者たちは昨年の新ニーサ導入で米株投資で儲けようと考えている。でも今のところは順調に利益が出ているが、バブルで膨らんだ米国株はいつ破裂してもおかしくない水準まで上昇している。

アメリカの著名な投資家ウォーレン・バフェットは米国株の暴落を予想し、株式を売って現金に換えている。そして今か今かとその暴落を待ち望んでいるのだ。しかし現状では大手半導体やテクノロジー株を中心に上昇を続けている。アメリカ人は日本人と違い、40パーセントもの人が株式投資をしているので、もし株式が下落すると大統領の支持が激減する。そこでトランプさんも金利を下げて株式を上げようとしている。

でもそろそろ限界に達しているので、ある日突然の大暴落もある。すると高値でつかんだ日本の若者達は奈落の底へと叩き落されるのだ。我々団塊世代は30代の時に日本のバブル崩壊を経験し、苦い思いを経験している。株式投資は本当に怖い!上手く波に乗れば儲かるが油断すると一生を棒に振ることもある。さりとて儲かると聞けば指をくわえて見ている訳にもいかないという心情も理解できる。

世の中が安定していれば何もリスクをとって投資する必要もない。まじめに働きコツコツ蓄財すれば平穏な人生が約束される。しかし現在はどうだろう?蟻のように働き、預金してもインフレで実質的な貯金の価値は減る一方である。そして雑誌などで情報を集め、何か良い投資先はないかと思案すると行きつく先はsp500の購入にたどりつく。

sp500は過去20年間は良好な収益を上げ続けている。だが永遠に上がる株などなく、いつかは暴落するのだ。いま新規に証券会社に出向き「何か儲かる投信先ないですか?」と相談すればこのsp500を薦められ事が多いだろう。一見リスクの少ないsp500だがその奥には悪魔が潜んでいるかも・・・。(女性や若者、陶芸家までもが投資の知識が必要な時代なのです!勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

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