先週、いつも頼んでいる静岡のお茶店から、抹茶の販売を打ち切るとのハガキが届いた。「やっぱりねえ!」と素直な感想だが、近年日本観光の大ブームで沢山の外国人が来日している。そして京都などでお抹茶を頂き、その美味しさに気に気付いてしまったのだ。そして母国に帰り抹茶文化を広めた結果、抹茶の需要が急激に増え深刻な抹茶不足になってきている。このまま抹茶の需要が増えれば気軽にお抹茶を頂くことが難しくなるかもしれない。
最近では日本でも個人で気軽に抹茶をたてて楽しむ「一人抹茶」が人気だという。一人抹茶など私は数年前より続けており早朝の日課にしている。抹茶を呑まない日はどうにも気分がスッキリしない。もし世界的にこのまま抹茶ブームが続き価格が高騰すればカジュアルにお抹茶を頂く習慣も消えるのかもしれない。インバウンドで大量に外国人が訪れるのも結構な話だが、いろいろと弊害も起こりそうである。
粉末のグリーンを眺めていると心が和む。お湯をそそぐ前にしばし目線を下ろすが新緑の日本の原風景を連想させる。そしてもし抹茶が入手困難になりその代用品として、ネスカフェを泡立てて飲んでみるが、その色と飲み口はとても比較対象にはならない。コーヒーを泡立てて飲むなどの習慣はやはりイタリアのバールこそお似合いだ。でも世界中に店舗をかまえるスタバは近年、抹茶ラテも人気なので和食同様に抹茶にもグローバル化の波が押し寄せる。
お米が足りない、マグロもウナギも、そしてまた抹茶まで不足している。日本の貴重な食材が海外に流れ、その代わりに中国から毒入りの安い食材が流入する。もしこのままインフレが続き庶民が貧困になれば、日本人は農薬漬けの食品を口にすることになる。コンビニの弁当を毎日食べると死んでも死体が腐りにくいとのデマも広まったが、防腐剤や殺虫剤だらけの中国食材を日々食べればこれは実話になる可能性もある。
ヒタヒタト世界的な高インフレが進行している。最近では貴金属の急騰が話題になっているが、これはまだ始まったばかりなので銀貨でもよいので購入を勧める。年金に頼る老後生活はインフレに弱いので、気を付けてください・・・。(抹茶の多量な輸出など禁止して欲しい。抹茶や日本食を喰いたければ日本に来ればよいのです。勝田陶人舎・冨岡伸一)