FOMOとは「fear of missing out、取り残される恐怖」をいう。今のように金価格が急激に上昇していくと、ゴールドを持ってないことに不安を感じた一部の人々が貴金属店に殺到する。この現象は今世界的な流行になっていて、FOMOという新しい流行語をうんだ。特に東南アジアなどでは貴金属店の前に長蛇の列をつくって、ゴールドの現物を買い求めている。
先日朝の9時半頃に銀座通りにある田中貴金属店の前を通ったが、外装工事中の店の入り口には開店前に50人ぐらいの人々が列をなしていた。(今日の写真はその時の映像である)。現在は何処の貴金属店でも100グラム以下の地金やコインは売り切れで、ゴールドを購入するには200万円以上の現金が必要である。手に入らないと聞くと増々欲しくなるのが人のサガである。多分この列は今後長くなるかも?
先日ゴールド価格が1日で6パーセント暴落したが、その前に25パーセントも急騰したので当然のことである。これからは暴騰、暴落を繰り返しながら誰も見ぬ高みへと押し上げられていくだろう。そして善良な一般市民がFOMOフォーモを感じ、焦ってゴールドを買いに走った時、光り輝いたゴールド価格の上昇は終焉する。そしてその後10数年間はダラダラと下降曲線描いていく。でもそれがいつなのかは私には分からない。
現在私はゴールドなどの貴金属より、ビットコインなどのデジタル通貨に興味を持っている。米国の膨大な債務処理を行うためには新たな通貨制度が必要なのだ。それには従来の米ドルや米国債などの紙媒体でなく、ネット社会などで自由に使えるデジタル通貨に移行させる必要がある。すでにトランプ一族はデジタル通貨の未来を予測し、息子たちがいくつもの会社を立ち上げている。いま世界は何でもありな時代で、大統領が大っぴらに利益誘導をしているのだ。
日本では今も政治と金の問題で自民党が揺れているが、少額の使途不明金で国会審議が停滞するなど他国では全く考えられない話である。重箱の隅をつつくような小粒な国会議員しか日本には存在しない。清廉潔白で品行方正も良いが、政治家として何か重要な志が欠けてないかが気になるところだ。(水清くして魚住まず。清濁あわせ飲む。と明治生まれの父親がよく言っていた。勝田陶人舎・冨岡伸一)
