高市首相になり中国人の移民問題が沈静化され大変喜んでいる。京都などの観光地では傍若無人にふるまう観光客が減り、街が平穏を取り戻していると聞く。中国人観光客が減るとインバウンドが打撃を受けると心配する経営者がいるが、欧米各国でも日本人気は急騰しているのでその穴は彼らが埋めてくれる。それに台湾では親日家である頼清徳総裁が、日本旅行に1万5千円を補助するなど協力もある。
高市政権は今庶民の生活苦を考慮し、様々な減税対策を打ち出している。小学生の給食費に無償化、ガソリン税の廃止、配偶者の所得控除の引き上げなどである。これらの改革は貧困に苦しむ若い世代には朗報であるが、財政赤字が積みあがる我が国ではそれを補填する財源確保が難しい。そこで当然紙幣を増刷し、市場にバラまくことになる。
すると紙幣の価値は増々希薄化して円安やインフレを助長し、物価高は貧困者や年金生活者を圧迫していく。いずれにしても誰が首相になり、どのような政策を掲げれど、すでに我が国の財政は破綻に向かっているので、解決の糸口など見つかるわけがない。この問題はアメリカやヨーロッパ各国でも同様である。また中国の負債は天文学的な数字に積みあがっているので、金融危機が目前に迫っているのではと危惧する。
このような状況下で最近また貴金属の上昇が進んでいる。特に値上がりが続いたゴールドに代わり、まだ割安なシルバーやプラチナの値上がりが激しい。金融危機を予感した一部のマネーがこれらの金属に流入し、いくらでも印刷できる紙幣は信用を失いつつある。すると安全資産と言われる金や現物の貴金属に注目が集まるが、短期的に高騰すれば暴落もあるので注意も必要だ。
今年一年を振り返ると米国株よりも貴金属の方がパフォーマンスが各段に良かった。そしてこの状況はこれからも続いていくので、たとえ短期的に暴落しても焦ることはない。われw人生の最終章に近づいた頃に、波乱万丈の時代を迎えようとしている。また一方でテクノロジーの進歩は我々の生活をも劇的に変え、理解不能なフェイズに突き進んでいく・・・。(これから本格的な物価高がやってるので、株を買わない年金生活者は貴金属を持つしか手はない。勝田陶人舎・冨岡伸一)
