レアアースとは希土類と呼ばれ、言葉通りの希少な土類である。主にハイテク産業で使用され電気自動車のモーターや触媒、研磨剤、航空宇宙や防衛などこれからのテクノロジーに不可欠な素材である。基本的にはあらゆる地層に広く少量分布するが、素材として取りだす密度の土地はある程度限られている。それにウラン鉱などの採掘場所に多く含まれているので、環境や健康問題から安易に採掘できない問題がある。
しかし独裁政権の中国では環境問題などは無視されるので。奥地の砂漠地帯やチベットなどの過疎地で大規模に露天掘り採掘が行われている。そして春先の黄砂の時期には強風にあおられて北京などの大都市などにも飛んでくるので、呼吸疾患を患う人も多く出ている。当然我が国にも黄砂に乗ってやって来るので無視する訳にもいかない。
最近の台湾に対する高市発言で、中国が再び日本に対してレアアースの輸出禁止を言及し始めた。以前にも中国は我が国の尖閣諸島領有の問題で、レアアースの輸出禁止を行ったことがある。その時の経験から我が国ではレアアースの備蓄を始め、中国依存の減少などを行っており、直ぐに困ることはない。でもこれが数年続くとハイテク産業などに徐々に影響が出てくるかもしれない。
しかし最近になって我が国の領土である南鳥島近くの6千メートルもの深海からレアーアースが発見され、今年から試掘が開始されている。南鳥島は絶海の孤島なので、ここに工場を建てれば環境問題も起こることはない。政府の見解ではあと数年で実現可能なので期待も大きい。もしこの計画が軌道に乗れば我が国はレアアースの資源国になることが出来る。
いま世界ではレアアースを始め、貴金属や銅などベースメタルの鉱物資源が取り合いになっている。電気自動車、ロボット、データーセンター、航空宇宙のテクノロジーには大量の鉱物資源が必要になってきた。また貴金属の中ではプラチナやシルバーの枯渇が問題になっており、すでにこれらの金属は最近爆上げだ。(金さん銀さん、白金ネーゼマダムはすでに大人気であるがまだまだ売却するタイミングではない。勝田陶人舎・冨岡伸一)
