抹茶碗の詩(うた)

 

早いもので私がこのブログで茶飲み話を連載してから、すでに7年が経過する。最初は自身の文章力を上げるために続けたが、最近ではテキストを書くより抹茶碗制作がライフワークとなってきたため長い文章の茶飲み話を終了し、短い文章で簡潔にその時の心境を綴る「抹茶碗の詩」に代えたいと思う。抹茶碗の詩とは茶碗の中に自身の自然観や、古来から続く日本の伝統的美意識や風景描写などを茶碗に景色として写すことにある。

抹茶碗の中にポエムを感じ、目を細めて眺めれば抽象的であるが、どこか日本の原風景をイメージできる良ような茶碗を作りたいと思う。そして一つ一つの抹茶碗の詩が集まって、抹茶碗の詩集となったら楽しい。私の抹茶碗作りは物質的な茶碗である前にリリカルなポエムであるべきだと願う。(抹茶碗を削り炎と対話する叙情的茶碗作家。80代はこれでいくか!笑。勝田陶人舎・冨岡伸一)

茶飲み話・夏

 

いよいよ蒸し暑く息苦しい日本の夏がやって来た。でも現在は各家庭にはエアコンが完備し、屋内に留まれば快適な日常が過ごせる。それに電車、バスなどの乗り物やショッピングセンターにも空調が設置され屋外以外はハンカチの使用は少ない。ところがヨーロッパでは一足先に40度を超す熱波に襲われ、連日の暑さで死者も出ているという。ヨーロッパでは通常は夏でも湿気が少なく、夜になれば気温もさがるのでホテルなどでもエアコンの設置が少ない。

日本より緯度の高いヨーロッパの夏は温度差が激しい、暑い日が数日続くと寒くてセーターが必要な日もある。それに日中と夜では寒暖の差も激しいので通常は昼間暑くて寝苦しい夜などない。しかし最近では温暖化の影響で夜でも気温が下がらない日もあり、病人や高齢者は体力を消耗する。日本でも北海道などは以前はエアコンなど無用だったが、今ではエアコンが普及し始めている。

ところで最近感ずることだが、日本の夏から害虫が消えた。ノミやダニを始め蚊やハエもあまり見かけない。特にあれだけいたハエは殆ど見なくなった。私が子供の頃は各家庭には網戸がなく食事中などは常にハエの侵入に悩まされた。そのため天井からはハエトリガミがつるされ、何匹ものハエがベタついたハエトリ紙に吸い付き動けなくなっていた。その他ハエ叩きも懐かしい。今ではどこを探してもハエ叩きなど売ってない。

ハエの激減は水洗トイレの普及にある。今の日本のトイレ事情な世界一だという。各家庭はもちろん公園などの公衆トイレまでが清潔なのには外国人でなくとも驚く。日本が海外の観光客から人気なのはいたる所にトイレがあり、そのほとんどすべてが清潔である点だ。そしてどこのトイレに入っても掃除が行き届き、殆ど匂いがしない。年を重ねると回数が増えるのでありがたい。

匂いと言えば最近流行りのAIロボットが一番不得意な仕事の一つにソムリエがあると聞く。ワインの味以上に難しいのが香りを感じる臭覚であるという。コロンなどの強い匂いは分析可能かもしれないが、ワインの微妙な香りは判断が非常に難しいらしい・・・。(これから爆速で進む10年後の未来など凡人には予想不可能だが、科学技術の進歩と幸福感は別物であるような気がする。勝田陶人舎・冨岡伸一)

茶飲み話・時間

 

十年後には大量失業時代がやって来る!という話が最近かなり現実味をおびてきた。AIロボットの急速な進化に伴い、現在でもホワイトカラーの事務職がいらなくなっている。そしてそれはパソコンなどを使った知的労働の世界へと移行し、工場のラインや物流、物販などのサービス業の職種へと広がっている。そして数年後には今はまだ人手不足のタクシー、バスの運転手も自動運転に移行する。

大手のタクシー会社では既に都内で自動運転の走行テストを始めており、導入も近い。朝起きて出社したら、いきなり解雇通告を告げられ、数か月分の給料上乗せでクビを切られる。そして怖いのはこの現象があらゆる職種へと拡大しているので、今はまだ安泰でも数年先の状況などは全く見通せない。このような時代に多額の借金をし、タワマンなどを購入するのは親の遺産でもない限り自殺行為だと思う。

たったの十年後さえ分からないのに30年もの住宅ローンを組み、住宅を購入するなどかなりのギャンブルではないだろうか?かつてのように世の中がまだ人類のペースでゆっくりと流れていた時代から、今は劇的に時間が早まるAI時間へと突入している。いままで数年かかっていた複雑な仕事などもAIなら瞬時に完了する。AIが全ての物をコントロールするようになると人間の時間から、超高速のAI時間へと変わっていく。

一般人はまだ殆どの人がのんびりと人間時間で生活をしているが、実際には世の中はすでにAI時間に変化した!このことに気が付いている人はまだ少ないので多くの人が時代に取り残されていくはずだ。しかし気付いたとしても凡人には対処のしようがない。数年後にはAI自らがAIを進化させていくのでノロマな人類など蚊帳の外になる。

むかし同じ時間でも早く進むネズミの時間と、ゆっくり進むゾウの時間という本が話題になったことがあるが、今では人の時間とAIの時間では時間の概念が全く異なる。AIの時間で生活すれば1年はおろか半年先でも様変わりだという。このまま時代が加速度的に進んでいく未来は人類にとって良いのか悪いのか?私には理解できない。(医学の劇的な進歩など良い部分も多いが、生きがい喪失など負の部分ある。勝田陶人舎・冨岡伸一)

茶飲み話・核戦争

 

今世界は本当に混沌としてきた。ウクライナ戦争もロシアが劣勢となり、負ける可能性も出てきたが、あの大国ロシアが簡単に白旗を上げるとは考えられない。最後の手段として核爆弾を打ち込む可能性もゼロではない。また先日アメリカとイランの間で成立した和平合意もイランの強硬派。革命防衛隊の攻撃によりまたしても反故になりそうだ。核開発を急ぐイランが簡単にアメリカの指示に従い、核武装をあきらめる可能性は低い。

やっと中東の混乱が収まり、ホルムズ海峡の自由航行が実現すると喜んでいたがイラン戦争もまた長期化するか可能性もある。こうなるとやっと下がり始めた原油価格が高止まりし、インフレによる物価高が年金生活者を圧迫する。政府は年間2パーセントの穏やかなインフレを望んでいるようだが、上がらない年金で暮らす高齢者にとっては、以前のように物価が毎年安くなるデフレの方が生活しやすい。

アメリカがウクライナやイランで武器を大量に使用した結果、アメリカの武器倉庫はストックが減り続けている。それを知っている中国が、今がチャンスと着々と台湾進攻を推進しているらしい。最近アメリカの動向を見ていると本気で中国の台湾進攻を阻止する可能性が薄れている。アメリカ第一主義を掲げるトランプさんはビジネスライクに世界をとらえているので、自国に得にならない案件には興味がないのだ。

イランの次はいよいよ台湾を中心にした東アジアに危機が迫って来たので、日本も戦争に巻き込まれる可能性もある。国会でも憲法を改正し、中国の進行に備える議論も出てきたが、もしアメリカ軍が日本から撤退すると自衛隊では力不足なので、日本もいよいよ核武装を真剣に考えなければならない。今はまだ核武装など絵空事だが、中国の侵略から日本を守るのは核武装しかないかも?

核爆弾はそれを使用する事よりも他国からの侵略を抑止する効果がある。北朝鮮やイランが核武装を推進するのもそのためだ、世界の警察を辞めたアメリカが自国に戻ると、多くの国が核武装を望むようになる、最近では韓国でも核武装を真剣に考えているようだ、そうなると核武装国家に取り囲まれる日本も核武装を無視することは出来ない・・・。(アメリカが世界の警察を放棄し、国連の力も消えた。これからの世界はいよいよ戦国時代になるのか?勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

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