予想どうり大分きな臭くなってきた!緊張感が漂う中東で、先日突然イスラエルがイランの核施設を空爆した。これに怒ったイランはすぐさま報復攻撃に出たが、イスラエルの防空システムに阻まれて、ミサイルや多くのドローンは撃墜された。しかしこれで終わりではなく、これから戦争はエスカレートしていき最悪の場合はペルシャ湾のホルムズ海峡が封鎖されることもあるかも?すると湾岸地域から90パーセントもの原油を輸入する我が国はエネルギー危機をむかえる。
私は戦争が嫌いなトランプさんに期待を寄せていたが、すぐ終わると公言したウクライナ戦争も終結の気配はなく、ますます泥沼にはまっていく。先日インドで旅客機が墜落したが、隣国のパキスタンが工作したという噂もあるので、真実だとするとここでも戦争が始まる危険もある。中国では習近平政権がいよいよ終焉するので、最後の置き土産に台湾に進行する可能性が高く、強く警戒する必要がある。もし台湾で戦争が起きれば我が国は戦乱に巻き込まれることになる。
このように世界的に戦争が勃発する原因はひとえに、アメリカが財政不足から世界の警察を辞めたことと、国連の機能停止にある。そのため今どこかで新たに戦争が起こっても誰も止めにいかない。トランプさんの言うアメリカファーストとは、群雄割拠の乱世を放置することかもしれないのだ。これにより各国は自国を守るために軍事費を増大し、無駄な支出を拡大していく。国民生活向上のための金は後回しになり、庶民は相対的貧困時代に落ちていく。
最近日本でも急速にゴールドへの関心が高まってきた。あちらこちらで生活防衛のために預貯金の一部をゴールドで持つことが推奨されている。でも私のような以前からのゴールドウォッチャーとしては、こんな高値で買うのかと抵抗もあるが、これからも各国が紙幣の増刷で財政赤字を補う以上、ゴールド価格は際限なく押し上げられる可能性が高い。
戦争には莫大な金がかかる。日本でも戦前は軍事費増大のために膨大な量の紙幣を発行した。そしてそれでも足りず軍独自で軍票などという紙幣を発行し、物資を調達したが、戦争に負けるとそれらのほとんどが紙クズとなった。歴史は繰り返すと言うが今まさに第三次世界大戦に突入か!という危惧もあるので、危機感を持って世の中を注視する必要がある。(アメリカの自国主義により、急速に中国の台湾進攻の可能性が高まっている。勝田陶人舎・冨岡伸一)