「パンドラの箱」とはギリシャ神話に由来し、開けてはいけない災いの箱。あるいは取り返しのつかない災難を引き起こす原因をさす言葉とある。どうやらトランプ大統領はイランというパンドラの箱を開けてしまったようだ。イスラム教シーア派の原理主義者が統治するイラン人は、聖戦を戦い戦死すれば天国に行けると思っているので死ぬことを恐れない。そのためたとえ国が焦土と化しても決して降伏などしないと思う。
力でもってねじ伏せれば言う事を聞くと思っているのは西洋人の浅はかな考えである。弾圧すればするほど彼らは反発する。そして戦争は長引きホルムズ海峡は封鎖され、世界経済に大打撃を与えることになる。我々日本人にとってもエネルギー不足による物価高騰は庶民生活を直撃し、特に年金族には致命的な痛手となりそうだ。トランプさんは「私は血を見るのが嫌いで戦争はしない!」と公約し大統領に当選したが見事にその公約を反故にした。
先日TOTOという会社が原油由来のナフサが手に入らず、ユニットバスが作れないと嘆いたが、今の住宅は外壁や下水管などナフサを使用する部品が多いので、住宅会社などは新規の受注を見送っていると聞く。その他食品包装パックなどあらゆるところにナフサ原料のプラスチックが使用されているので、スーパーなどでもかなりの打撃となりそうである。
私の80年近くの人生を振り返ると、プラスチック素材が一般的に普及したのは昭和35年くらいからだと思うので、ナフサの欠乏は以前の生活に戻る事になる。私の子供の頃はまだスーパーなどはあまり無く、ほとんどが個人商店であった。サザエさんの漫画のように買い物カゴをぶら下げ、個人商店を巡る。ネギなど大きな野菜は直接カゴに、果物などは新聞紙で作った袋。肉は竹の皮、魚は木材を薄く削った経木で包んだ。
口から出まかせのクルクル変わるトランプ発言に日々翻弄されているが、イラン戦争が早期に解決し杞憂に終わることを望む。しかし相手が自爆テロもいとわないイスラム原理主義者だけに「目には目を、歯には歯を」で簡単に解決しないのではと思っている。でも最悪の事を想定し生活していれば何も恐れることはない(サザエさん、サザエさん、サザエさんは愉快だなあ。勝田陶人舎・冨岡伸一)
