クルーズ

「船旅って素敵!」陸上で思い描くクルーズはとてもロマンチックで、若い頃には外国航路の船員になるのも憧れのひとつであった。ところがだ!いざ実際に乗ってみるとこれが想像とは大違いで苦しみの連続・・・。半世紀以上も前の話、私は片道2週間もかけて一万トン級の小さな客船で、アメリカまで往復した経験を持つ。6畳ほどの船倉には小さな丸窓が一つ、左右には二段ベットが並ぶ。ここに始めて集う学生4人がつめこまれ共同生活が始まった。どちらかというとあまり社交的でない私は他の人となじめずに、船酔いと閉所恐怖の連続でその船旅は終わった。私の何回かの船旅経験ではクルーズはせいぜい2,3日が限度で直ぐに飽きると思う。しかし最近の巨大な豪華客船はテーマパークが船の中に収められ、各種イベント開催や豪華な食事などで退屈することはないという。

でもいま横浜港に停泊中のダイヤモンドプリンセス号という豪華客船で、コロナウィルスが蔓延し大変なことになっている。防疫のために日々ウィルス検査が行なわれているが、そのつど新たな感染者が見つかる。これではいつになっても2千人以上いる乗客は上陸できない。特に窓の無いエコノミークラスの乗客は。長く狭い部屋に押し込められているので運動不足になる。レストランにも行けず、コンビニ弁当程度の食事では高い料金払って収監されているようなものだ。この状態は半世紀前の私の船旅よりひどいかも・・・?むかし船中での伝染病発生はクワランティーヌ(40日隔離)というルールかあった。現在ではどの位の期間隔離なのか知らないが、長期では精神的負担も増大する。

「クルーズ船の寄港は絶対に認めない!」ダイヤモンドプリンセス号の状況をみて、いま一斉に各国の港がクルーズ船の入港拒否を始めた。さまよえる豪華客船はいったいどこに寄港できるのか?新たなクルーズ船受け入れを拒否した日本の対応を韓国が批判した。しかし一方で自国の釜山港に接岸予定だった船を入港させないという声明をだす。日本のように人道的見地から一隻ぐらい受け入れるべきでしょう。今まで釜山港は観光客目当てに、クルーズ船寄港を積極的に推進してきたのに、この期に及んで全面拒否は無いですよ・・・。むかしカラオケでよく歌った。チョー・ヨンピルの「釜山港へ帰れ」曲ように、すべてのクルーズ船釜山港に集結!の記事でも出れば韓国の株も上がるはず。

中国では日本のすばやい援助物資提供など、対応のよさで日本の評価が高まっているという。最近では反日プロパガンダも消え親日に変わったのか?いや適当に利用されるてるだけですよ。(勝田陶人舎・冨岡伸一)

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