この年になれば別に驚くことではないが2月の始め、私は築地の癌センターに肺癌切除で一週間はほど入院をしていた。自身は3年半前に大腸がんで同じく同院にて大腸ガン削除をしているので、これで二度目となる。前回はステージ1の初期であったため、抗がん剤や放射線治療も行なわず一週間ほどで退院した。でもまさかこんな短期間でまた肺癌になるとは想わなかったが、今回は転移ではなく別の種類の初期ガンであった。
「ガンは不治の病で恐ろしい!」でもこんなイメージは昭和の話で、今では早期発見なら別に何というこことは無い。私は半年に一度CTで全身を輪切りにし、克明に調べているのでガンが進行し、手遅れになることなどありえない。去年の暮れに主治医からCT画像を見せられ、「ここにあらたな小さなガンがあります!」との指摘をうけショックを受けたが、迷うことなく手術を決めた。
ガンは健康な人が体の不調を訴え、病院に駆け込んだ時が一番やっかいだ。初期のガンは自覚症状など全く無いので、症状が出た時はもうかなり進んでいる。するとだいたいステージ3、か4で削除しただけではおさまらない。次に抗がん剤や放射線治療が待っている。でも入院しているほとんどの人が抗がん剤治療を受けているので、現在は抗がん剤を投与すれば直る確率は高いといえる。
「デジタル時代の現在、自身の身体もどんどんデジタル化しないと!」とは私の考え。もう何年も半年に一度CT画像と血液検査のデーターを電子カルテに蓄積し、日々の体の変化を経過観察しているので初期ガンの発見などいとも簡単だ。今回も術後に担当医からは「これでとうぶんガンの心配など全くする必要ない」と断言され勇んで退院した。
しかしガンもあと数年すれば、免疫療法など切らずに直せる画期的ながん治療が普及する。この数年を乗り切れば医学の劇的な進歩により、ガンや若返りのワクチン登場で寿命120歳が見えてくる。その時は自身のゲノム解析まで克明にデーター化され、いつどんな病気にかかるかまで分かるようなる。(あと5年健康でいましょう!老後はどんどん長~~くなる。勝田陶人舎・冨岡伸一)