茶飲み話・ニセコ

 

一月も下旬になると比較的温暖であった今年の冬も突然、激しい寒波が襲ってきた。すると当然日本海側豪雪地帯は雪で埋まり、交通インフラに多大な影響を与えている。高速道路などは長時間身動きできない状態が続いたが、北国に向かう新幹線などは埼玉県での架線事故などなければ、通常運航にさほど影響がなかった。

でもその日本の豪雪が外国人から注目されている。特にパウダースノウの北海道ニセコスキー場では雪のあまり降らないオーストラリアや台湾、シンガポールなど南国から多くのスキーヤーがやってきて大変賑わっている。なにしろその95パーセントが外国人で英語しか聞こえてこないというので驚きだ。日本人スキーヤーは他のスキー場へ流れ殆ど近づかないという。

「牛丼やラーメンが二千円以上ではねえ!」ニセコでは物価が高く、ホテル、ルイビトン・ゴンドラなどは一泊170万円もするという。でも物価高になれている外国人は「別に普通では?」と気にも留めないらしい。日本が30年間デフレで給料や物価が下落している間に、海外では賃金などが上昇し大きな格差が生まれた。

でもその日本も長かったデフレの時代が終わり、今年から賃金上昇を伴ったインフレが始まる。春闘では10パーセントもの賃上げが要求されているが問題なく通過する可能性もある。しかし物価も体感では10パーセント上がってるので、これでもサラリーマンは豊かになる感触などない。そしてこの傾向は来年も再来年も続いていく。

そうなると物価高に取り残されるのが、年金がほとんど上がらないリタイア世代である。いよいよ老後サバイバルが始まりますよ!新年にいきなり日経平均が急騰を始めた。これは預貯金の価値が目減りしていくサインでもある。新ニーサの拡大やインフレなどで、今年は日本株が上がる確率が高い?(株式投資など進めるつもりはないが無視も出来ない時代になってます。勝田陶人舎・冨岡伸一)

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