茶飲み話・台湾選挙

 

世界的に選挙イアーである本年、さっそく台湾で総統選挙が開始されたが、結果は民進党の副総統、頼清徳氏が選出された。彼の所属する民進党は独裁者習近平の力づくによる統一に反対する台湾独立派の政党である。8年間民進党総統を務めた祭英文さんの任期切れにより行われた選挙だが、他の候補者をおさえ事前予想どおり僅差で勝利した。

これにより台湾の今後の政治体制は親米、親日路線が継続し、共産党中国からは距離をおく状況に変わらない。そこで中国との対話による統一は遠のき、武力侵攻の危険性は高まる。すると日本も対岸の火事ではいられず、戦闘に巻き込まれる可能性があるかも。いま中国には10万人もの日本人が滞在しているので、有事の際は無事に帰国できるか心配だ。

それにしても最近中国の急激な衰退ぶりは注目にあたいする。不動産バブルの崩壊、アリババやテンセントなど民間企業への締め付け、経済制裁による欧米や日本との貿易縮小、債務拡大のため銀行の機能不全など多くの難問が一度に噴出している。そのため習近平政権は人民の怒りを増幅させており、いつ爆発するか分からない状況だ。そこで不満を抑えるために台湾進攻に走る可能性もある。

「腹が減っては戦が出来ぬ!」とは古来からの語り草だ。しかし現在の中国は資金不足で公務員や兵士の給料まで滞っているらしい。街には失業者があふれ路上生活者も多いと聞く。戦争するには金がかかる。戦費に回す金が無ければ戦どころではない。そこで私は台湾の選挙で民進党が勝利しても台湾進攻は出来ないのではと思っている。

それよりも共産党中国の崩壊が早まる可能性が高くなった。すでに農村部では貧困で飢えに苦しむ民衆が多く存在する。これらの人々がいっせいに蜂起し革命が起きることもありえる。長く続いた共産党による汚職と腐敗の蔓延は、手の施しようの無い末期ガンの様相だ・・・。おごれる者は久しからず、ただ春の夢のごとし。たけき者もついには滅びぬ。(写真・昨日成田山新勝寺に行ってきた。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

 

茶飲み話・地震

 

「しかし元旦から大地震とはねえ!」昨年から24年は世の中荒れそうだと確信していた私も、まさか日航機事故といい新年早々このような災いが日本を襲うとは思っていなかった。不謹慎な話だがもしこの規模の地震が太平洋側で起きたら、我が国は壊滅的な打撃を受ける。そして今後10年以内に起きることが高い南海トラフ地震は、今年起きる可能性も数パーセントある。

でも各プレートがぶつかり合う日本列島に住む以上、日本人は大地震など起きることが必然として日々の生活を営んできた。そのためインフラや建築物は厳しい耐震基準で設計されているが、地震の揺れ方は様々なタイプがあるので、実際に起きてみないと分からない部分もある。最近は地盤の悪い湾岸のタワマンなど人気があるが、ひと揺れきて10センチ傾けば価格も大幅に減価する。

そこで経験豊富な年配者はタワマンなど怖くて買わぬが、日本の地震状況にうとい中国人や若い高収入キャリア層が購入している。しかし中国の沿岸部は地震ほとんど起こらないので、中国の常識は日本では通用しない。もし投資目的でタワマンなど購入すれば、一夜にして大きな損失を出す。でも利にさとい中国人は、比較的地盤の強い港区や渋谷区などのタワマンを購入する傾向が強いとも聞く。

13年前の東日本大震災ではディズニーランドのある浦安市は液状化現象が起き、地価が暴落したが「のど元過ぎれば熱さを忘れる」。最近ではその利便性により、また地価が値上がりし始めている。天災は忘れた頃にやって来る。日本の人口減少が叫ばれるなか、増々の首都圏への一極集中は災害へのリスクが高まるばかりだ。

私の工房がある八千代市は良い所ですよ。ほとんどが比較的地盤の強い北総台地にあり地名も八千代台、勝田台、緑が丘と台地にある。周辺にはまだ田畑も多く、避難する場所も身近にある。そして都心へのアクセスも便利で東葉高速に乗れば大手町まで座っていける。(いよいよ激動の24年の幕開けだ!勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

茶飲み話・コンプライアンス

 

「オモロないわ!」そもそも私は関西系のお笑いタレントなど、おしなべて好きでないので彼らがMCを務めるバラエティー番組などは殆ど見ない。特に視聴者に笑いを強要する明石家さんま、作り笑いの笑福亭鶴瓶、そして最悪なのが無精ヒゲをはやし不潔感の漂うダウンタウンの松本人志である。でもこれらのタレントが長年お茶の間で人気なのが私には理解できない。

その松本人志がいま若い女性に対する性加害疑惑で、週刊文春報道により炎上している。記事によると無名女性タレントを高級ホテルに呼びよせ、少人数でのパーティーの後、性行為を強要したという。そしてもし被害を訴えれば芸能界から追放されるので、多くの女性達が泣き寝入りをしているらしい。松本人志は今や吉本興業のドンに昇りつめ絶対的権力を掌握しているのだ。

この構図はジャニーズ問題と類似し、芸能界の闇を露呈している。なにしろ吉本興業は8000人もの芸能タレントを抱え、絶大な権力を維持する。その力はテレビ局をも牛耳り、吉本に忖度する構図になっている。そのためこれらの問題がテレビで放映されることもなく、ついて行くていく女が悪いと見て見ぬふりをされてきた。

これら偏向報道を繰り返すテレビ局など、もはや時代に遅れるばかりだ。すでに若者やテレビ報道の正義を疑う一般市民などは視聴しない。スポンサーの意向や芸能事務所に忖度し、事実関係などを隠すマスコミはマスゴミに堕落し、時代から葬り去られる運命にある。いまやコメンテーターの一方的な価値観を強要するテレビ放送など、ネットメディアに代替されるべきである。

「それにしても人相が悪く、不潔感漂う松本人志がなぜテレビ業界に君臨するのか?」私には理解しがたい。漫才より落語派の私は吉本興業もジャニーズと共に弾劾されるべきだと思っている。これからタレントは時代遅れな芸能事務所など頼らずSNSで発信すべきだ。数年前の電通、昨年のジャニーズ、ビックモーター、吉本など結局はテレビ局のコンプライアンスに起因する。(松本人志がアンバサダーの大阪万博など即刻中止し、北陸地震の復興支援に金をまわすべきだ!勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

茶飲み話・新年

 

「明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします!」新年に当たり今年の抱負など述べたいと思いますが、個人的には24年は年初から問題山積な難しい年になる予感しかありません。米中対立を筆頭に、ウクライナ、イスラエルの戦争に加え、スエズ運河のある紅海での商船攻撃、我が国が原油の90パーセントを頼るペルシャ湾出口、ホルムズ海峡の緊張など一触即発な案件が並ぶ。

それに対し国会では岸田首相の指導力の無さに加え、安倍派パー券問題の裏金疑惑による議会混乱が続く。そして我々庶民は医療費負担や介護保険料の増額、相続税や消費税値上げ検討など搾り取られる案件ばかりだ。そして唯一の救いが今年から始まる金融所得税を軽減するニーサ枠の拡大だが、投資初心者が急に株式投資を始めても簡単には儲からない。

「つれづれなるままに、日暮らし、硯に向かいて、心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ」。さしたる拘束もない余生を自由に送っていると、脳裏に飛来する語句は古典の随筆などの文頭だったりする。人生を達観すればしょせん世の中の動きなど、われ関せずの幻影にすぎないと無視も出来る。

最近では食事や酒量も減り、常々心配している天変地異による飢饉にも耐性が増したようだ。でもそのぶん身体のエネルギー放出量も減り、足元がぐらつくこともある。これを世間では通称老化と呼ぶようだ。好きなカツ丼やラーメンも胃もたれすので控える。でも先日は運転免許更新の高齢者認知症検査に出向いて丸暗記の全問解答だった。

年頭に当たり世の中の情勢に興味を持ちつつも、また一つ歳を重ね老いに準ずる自身の心の相克などもある。「今年は世の中波乱万丈の予感」でもまだ70代で人生これからだと鼓舞する。七転び八起き、終わりよければ全て良し・・・。このブログを書いたのは年末だが、年が明けると早速北陸での大地震、羽田での飛行機事故と災難が続く。(何が起こるか分からない昨今、方丈記に書かれた鎌倉時代の混乱とダブル。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

茶飲み話・ワビ住まい。

 

「我が晩年は詫び住まいをしたいと願い50歳の時に陶芸庵をつくった」。私はどちらかと言うと若いころから人付き合いが苦手で、学校や会社などの組織との係わりを嫌った。そのため青春時代は読書などをして一人で過ごすことが多く、漠然と自身の人生を俯瞰し思い悩んでいた。そして導きだした結論は早めにリタイアし、好きな事をして余生を送る理想だった。

そしてもう一つは日本を抜け出し、海外逃亡する夢もみていた。そのため語学の習得には多くの時間を割いたが、フランス語は町を散策するのに困らないレベル。英語、イタリア語は簡単な日常会話程度である。そして実際にフランスに3か月、イタリアに1年暮らしてみたが、自分の情念は典型的な日本人で、個人主義が徹底する欧米にはなじまない性格であることをよく理解した。

それに長男でもある私は両親の老後の面倒をみるという必然もあり、勝手する状況にない。そこで早めに所帯を持ち現実生活にドップリ浸かることになる。でもたまたまシューズデザインという職種と出会い、27歳でデザイナーとして独立し、組織との係わりを軽減できたのは非常に幸いであった。でもこれは当時、私の周りにいた方々ご支援によるものであると感謝しきりである。

でも実際に詫び住まいをし、作陶している現在はいかがですか?と問われれば確かに何のストレスもなく、快適であると答える。詫び住まいとは粗庵にこもり、自身に飛来する全てを受け入れ、自然に任せてシンプルに過ごすこと。そしてまたサビとは、古びた物や不完全なものを愛でる心だと達観するのだが・・・。

「わかっちゃいるけど止められない」。生前クレイジーの植木等さんがスーダラブシを歌ってブレイクすると、住職であった父にくだらない歌を歌い詫びをいれる。すると父はお前もそうか「我が宗祖、親鸞聖人も同じことを語っておる!」と真顔で返したという。無我の境地で茶碗を作りたいと願うも、我欲の炎はまだ燃え切っていないらしい。(フォローありがとうございました。皆様よい年をお迎えください。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

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