茶飲み話・アメリカ

 

いまアメリカのニューヨーク、サンフランシスコなど主要都市のダウンタウンが酷い状況になっている。街にはホームレスが溢れ、麻薬中毒者は急増し、昼間から大ぴらに薬物注射を行っている人たちも多い。そのため歩道にはゴミや注射器が散乱し汚物の臭いで、まともに歩行できる状態ではないらしい。これに対し警察は見て見ぬふりをするしかないようだ。

「フェンタニルという薬物をご存じだろうか?」これは鎮痛剤として使用される非常に強力な合成オピオイドである。主に麻酔薬として使用されるが常用すると死に至る可能性が高い。しかしこの薬が切れると激しい禁断症状に襲われるので、中毒患者には人権擁護団体が可哀そうだからと、この薬を配り歩いているという話も聞く。

民主党のバイデン政権になってアメリカは崩壊の道を突き進む。民主党の過度な人権擁護はメキシコとの国境を開き、多くの移民、難民の流入を許す。そのためカルフォルニア州ではホームレスがあふれ一部が暴徒化している。マリファナは数年前に合法化され、麻薬取締法なども全く機能していない。麻薬を使うか使わないかは個人の判断に任されているのだ。

「950ドル以内の窃盗は軽犯罪に格下げ!」といいう酷い法律が成立した。そのため商店で物を盗んでも警察は事実上取り締まることが出来ない。そこて万引きが白昼堂々と行われ、店員はただ茫然と見ているだけになった。銃社会アメリカでは下手に手を出すと死人が出るので、逆に罰せられる法律まである。当然店舗運営はできないので多くの商店が閉店している。

そのような治安の悪いアメリカから逃げ出す人達もいる。そこで目指すは世界一治安のよい我が国である。まだ表に出ないが、最近アメリカからの移住者が密かにふえているという。また人権のない中国からの富裕層も増えているので、都心のマンションは価格高騰が続く・・・。(埼玉県の川口市には今多くのトルコ系クルド人が住みつく、先日彼らが暴力をふるい数十人の負傷者が出た。無秩序に移民を入れると後悔することになる。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

 

 

 

茶飲み話・イスラエル

 

「イスラエルとパレスチナテロ集団ハマスとの戦争ですか!また厄介な事になりそうですね」。7日の土曜日に突然パレスチナのガザ地区からイスラエルに多数のロケット弾が撃ち込まれ、数百人の犠牲者が出るという惨事が起こった。これによりイスラエルは直ちに反撃し、事実上戦争状態に突入する。強硬派のイスラエルのネタニヤフ首相はガザ地区を殲滅すると宣言しているので、広く中東を巻き込んでの戦争に発展する可能性がある。

最近せっかくイスラエルとサウジアラビヤの和平交渉の進展もみられ、この地域が政治的に安定し始めた矢先のニュースはかなりの衝撃が走った。戦争がエスカレートし、イランやサウジそして湾岸諸国を巻き込んでの戦争になれば、再び原油価格の高騰をまねき、物価高による庶民の生活を圧迫することになる。

ウクライナでの戦争もいっこうに終結する気配もない中、もし新たに中東戦争が加われば世界景気に対するダメージは計り知れない。東アジアでも先日フィリッピンと中国の警備船のイザコザもあり緊張が高まるなか、この機に乗じて中国の台湾進攻も警戒する必要もある。世界は明日何が起こっても不思議でない一触即発の時代に突入!

「とりあえず車のガソリンは満タンにしとけ!」とある評論家が言っていたが、我々団塊世代は何度も石油危機を経験しているので、わけも分からずトイレットペーパー買いだめに走った行動が脳裏に焼き付いている。数年前もコロナでマスクを探し回り、一箱3000円でやっと買ったマスクが今では10分の1である。この戦闘で原油価格が高騰するかどうかは現段階では分からないが、備えあれば憂いなしである。

現在は遠く中東や欧州で起きていることなので、悲惨な映像で見てもあまり実感は無いが、日本にもある日突然西からミサイルが飛んでくる可能性もあるので人ごとではない。世界情勢はかなり緊迫しそうなので、今後の展開を注視したい。ところで以前は有事になると円が買われ円高になったが、今は「有事のドル買い、ゴールド買い」で円安になるのか?(突然の降ってわいたような話で、大変憂慮している。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

茶飲み話・曼殊沙華

 

彼岸花、別の名を曼殊沙華ともいう。曼殊沙華は梵語サンスクリット語で赤い花という意味だそうだ。なんとなく墓地に咲く花というイメージのこの花は、そのほか葬式花、死人花、地獄花、火事花、キツネ花、捨て子花など日本全国で千もの別名があるというので驚きだ!でもそのどれもがなんとなく不吉な名で呼ばれる。

彼岸花と言えば、私にとって印象に残るのは東海道新幹線の車窓から眺める田園風景である。この時期に新幹線に乗り、名古屋駅を過ぎ「関が原」に近づくと、眼前に広がるのが田んぼの畔道に咲く、多くの赤い彼岸花である。山麓を背後に緑と赤のコントラストが美しい。でも見とれているうちに列車は狭い関ヶ原谷へと侵入する。わずか数分のパノラマなので見逃す人も多い。

「なぜこの地方の畔道には彼岸花が多く植えられているのか不思議!」とずっと思っていた。そこで調べてみると、彼岸花は花全体にリコリンやガラタミンなど20以上の有毒アルカイドを含んでいるという。そこで彼岸花を植えるとミミズなど害虫の発生が少なく、モグラなども寄り付かないらしい。また球根は毒性が強いので、害獣などの掘りおこし防ぐため、彼岸花を墓の周囲に植えている。

彼岸花の不思議のもう一つは、いくら探しても葉が見当たらないことである。辞典を引くと彼岸花の葉は花が枯れた後に出て、翌年の4月頃に枯れるという。そこで彼岸花の別名が「葉見ず、花見ず」である。花の咲いている時は葉がなく、葉が出ている時は花がない。「それでいくら探せど彼岸花には葉がなかったのか!」この年になって納得。

でも猛毒な球根も飢饉の時には食料にされたという。球根にはでんぷんが含まれていて何度か水にさらすと毒が抜け食料になるという。たぶん昔、多くの先人達が彼岸花の球根をかじり病に倒れたと思う。そこで花の美しさを度外視し、この花には忌まわしいイメージがまつわり付いたのかもね・・・。(近年は彼岸花のイメージもだいぶ変わり、各地の群生地は観光スポットになっている。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

 

 

茶飲み話・トウモロコシ

 

「皿の上に乗る、一本のトウモロコシをしげしげと眺める・・・」。すると様々な思い出が脳裏に浮ぶ。遠い昔の記憶ではトウモロコシは七輪の火で焼き、醤油を塗って食べていた。しかしその後、七輪がガスコンロに変わると、いつの間にかトウモロコシは茹でて戴くようになった。でも炭で焼いたトウモロコシに醤油をぬった時に漂うあの「香り」はなんとも食欲を誘った。

「しかし最近のトウモロコシは甘いよね!」色も白かったりして以前の物とはまるで別物で、どちらかと言うとフルーツに近い。このトウモロコシを炭火で焼き、醤油をぬって齧ったらいったいどんな味がするのやら?一度試してみたい。昔あったトウモロコシで好きなのは、実の色が黒などが混在したカラフルな種。今では殆ど見かけないので、絶滅危惧種になっているのか?。

昭和もまだ30年代前半頃までは食糧もそれ程豊富でなく、副食として芋やトウモロコシがもっと頻繁に食された。小学校から勇んで帰ると、卓袱台の上に置かれていたのが蒸かしたサツマイモである。このサツマイモもピンキリで水っぽい芋と、栗のようにホクホクとした芋に別れた。たまに好きなトウモロコシが置かれていると笑顔になる。

南米原産のトウモロコシを日本人が食べるようになったのは16世紀頃からで、ポルトガルの宣教師フランシスコ・ザビエルが伝えた。日本では最初トウモロコシは観賞用として栽培され、本格的に食糧とされたのは江戸時代からとされる。焼いたり茹でたりして食べるトウモロコシ。ところがアメリカで栽培される多くのトウモロコシは牛など家畜の餌である。

でもこれらのトウモロコシは、遺伝子組み換えにより改良された日照りや病害虫に強い品種である。遺伝子組み換え食品が人間に害があるか?など何も検証されてないので直接食べるのは抵抗があるが、家畜の飼料なのだから問題はないとの見解である。(何も知らずに安い牛丼喰って、ある日突然アメリカ産牛肉には発癌物質が含まれている!などは決してない?勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

 

茶飲み話・台風

 

九月も下旬になり、朝晩はやっとエアコン無しても過ごせる季節になってきた。しかし今夏は本当に暑かったね!通常はお盆を過ぎるとなんとなく秋の気配を感じるが、今年はそれもなくずっと熱帯夜が続いた。もし仮に我々が子供の頃のようにエアコンがなければ、灼熱地獄の熱中症でバタバタと倒れる人が続出したことだろう。おかげで私はエアコンの効いた自室にこもり、あまり外出せずに過ごした。

このように高温が続き太平洋高気圧の勢いが増すと心配なのが巨大台風の襲来である。先月も大型台風9号が中国の福建省を襲い、猛烈な風雨は車さえ吹き飛ばし多大な被害をもたらした。中国大陸は広大な平野が広がり、治水のインフラが未発達なので未曽有の浸水被害に見舞われている。金になる高層マンションは多く建設しても、金にならない治水工事は後回しのつけが来た。

何本もの大河が横切る中国大陸は古来より水との戦いの歴史である。そのため国を治める者は常に治水に心血を注いだ。ところが今の共産党政権は住宅、高速道路、鉄道などに力を入れ、水害に対する備えがおろそかになる。地形などを無視し、そこかしこに高層マンションを建設した結果、洪水で地盤が緩み倒壊するマンションまで出る始末だ。

「多額の住宅ローンを抱えても、マンションさえ手に入れればリッチになれる!」と不動産会社にあおられた庶民が競って高額なマンションを購入した。一戸の額がサラリーマンの年収の2,30倍だというので驚きだ。でもマンションは毎年値上がりしていくので問題ないと誰もが錯覚したのだ。ところが膨れ上がった不動産バブルがついに破裂した。

もともと地震の少ない中国大陸では高層マンションの建設もいい加減。そして建築基準も緩いので鉄筋の使用量も少ない。なかには鉄筋の代わりに竹なども使っているらしい。これでは震度5程度の地震や巨大台風に耐えられない。そして高層マンションなど5度傾けば無価値になる。(金、金、金と金の事しか考えない欲望大陸の未来は真っ暗である。勝田陶人舎・冨岡伸一)

 

 

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